ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはドック入りした
- カテゴリ:ロシア黒海艦隊(2012-2019年)

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2013年12月16日11時26分配信
【巡洋艦「モスクワ」は航海後の計画修理が行なわれる】
黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、現在、計画修理が行なわれている。
『中央海軍ポータル』特派員は、黒海艦隊情報供給部長代行ニコライ・ヴォスクレセンスキーより伝えられた。
「巡洋艦モスクワは、最近、4か月半に渡った航海から戻り、現在は航海後の計画修理が行なわれております」
ニコライ・ヴォスクレセンスキーは説明した。
非公式データによると、2013年12月、「モスクワ」は人員を乗せ、ソチ市エリアでの戦闘当直の準備を行なった。
しかし黒海艦隊情報供給部長代行は、巡洋艦のソチ沿岸での当直の課題は、価値が無いと表明した。
「もしも、ソチへ向かう任務が指示され、指示された任務を遂行するのならば、乗組員は、それをやり遂げるでしょう」
ニコライ・ヴォスクレセンスキーは付け加えた。
黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、地中海及び大西洋での訓練戦闘任務を遂行する為、2013年7月3日にセヴァストーポリを去った事が想い起される。
7月と8月にはリスボン、ハバナ、コリント、ラグアイラ港への業務寄港を行なった。
大洋ゾーンにおいて巡洋艦は水上目標への有翼ミサイル発射、更には、空中目標への艦載対空防衛複合体の射撃を行なった。
9月20日、巡洋艦は地中海東部でロシア海軍艦船グループを率いた。
11月16日、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はセヴァストーポリに戻った。
プロジェクト1164「アトラント」のトップ艦である親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、ニコラエフ造船工場で1976年に起工され、1983年にロシア海軍(註:この当時はソヴィエト連邦海軍)へ受領された。
満載排水量11490トン、全長186.4メートル、幅20.8メートル、吃水8.4メートル。
乗員510名。
兵装は16基のミサイルP-1000「ヴルカーン」、砲、魚雷、高射ミサイル装置、ヘリコプターKa-27である。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]
ロシア黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]
7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]
7月17日に大西洋上で北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]
7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]
そして8月3日、キューバのハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]
8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]
8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]
その翌日(8月13日)にニカラグアのコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]
ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]
8月16日夕方にコリント港を出港しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る]
その後、再びパナマ運河を通過して大西洋側へ行き、8月26日にベネズエラへ到着しました。
[ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた]
8月27日、ベネズエラ大統領の訪問を受けました。
[ベネズエラ大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]
そして8月29日にラグアイラを出港し、大西洋へ向かいました。
[黒海艦隊のミサイル巡洋艦はベネズエラを去った]
9月10日にジブラルタル海峡を通過して再び地中海へ入りました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはジブラルタル海峡を通過して地中海東部へ向かっている]
9月20日からロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就きました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]
11月10日に旗艦任務を北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」へ引き継ぎました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]
11月16日に母港セヴァストーポリへ戻りました。
[黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリへ戻った]
今回の記事によると、4ヶ月半に渡る遠距離航海を終えた「モスクワ」は、現在、ドック入りしているとの事です。
「モスクワ」が何処で修理されているのかまでは触れられていませんが、おそらくはセヴァストーポリ港内の「ロシア連邦国防省第13艦船修理工場」でしょう。

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