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大型揚陸艦イワン・グレンは2015年にロシア海軍へ納入される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年12月24日11時46分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」の(ロシア)海軍への納入は2015年に延期される】
モスクワ、12月24日-ロシア通信社ノーボスチ

大型揚陸艦「イワン・グレン」ロシア海軍への引き渡しは2015年に延期される。
ロシア通信社ノーボスチは火曜日(12月24日)に公開株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

以前、沿バルト造船工場「ヤンターリ」総取締役代行アレクサンドル・コノワロフは、大型揚陸艦「イワン・グレン」の建造は遅延していると表明した。
彼によると、発注者(国防省)の重要な文書の発行が遅れた為にプロジェクトのスタート時期は延期され、プロジェクトへの資金供給は初期段階で不十分だった。

国防省は、この契約を終了させ、新た(な契約)に署名する事に原則的に同意した。
同じ頃、国際海軍サロン(IMDS-2013)開催前のロシアメディアのインタビューに対し、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、「イワン・グレン」の引き渡しは2013年を予定しており、この時期が延びる事など予想できないと述べた。

「係留試験は、2014年8月-9月に開始出来る見込みです。
海軍への同艦の引き渡しは、2015年に予定されております」
ミハイロフ
は話したが、引き渡し時期が延期された理由については説明しなかった。

彼は、現在、大型揚陸艦「イワン・グレン」の水中部分は完成しており、造船工場「ヤンターリ」の岸壁に係留されている事を指摘した。

大型揚陸艦「イワン・グレン」の建造は2004年12月に開始されたが、不安定な資金供給と工場の人員不足の為に遅延した。
建造工事の活動段階は、発注元のスケジュール調整に関連して、2008年から始まった。

大型揚陸艦は、2012年5月18日に進水した。
同艦は、揚陸と、戦闘車両及び機器の輸送の為に設計されている。


[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に起工されました。

それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、進水当日、「イワン・グレン」は単なる揚陸艦としてではなく、他の用途にも幅広く使えると述べています。
[新型揚陸艦イワン・グレンは大洋海域で使用できる]

「イワン・グレン」は2013年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、今回の記事に有る通り、2015年に延期されました。

当初は5隻が建造される計画だったプロジェクト11771大型揚陸艦でしたが、2番艦以降は未だ起工されておらず、今後も起工される見込みは有りません。

そして2013年9月、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、新たな大型揚陸艦プロジェクトの存在を初めて明らかにしました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

加えて「ヤンターリ」は、ロシア海軍向けのフリゲートを5隻建造しています。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

おそらくは、フリゲートの工事を優先させ、「イワン・グレン」は後回しにされるという事でしょう。
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