新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された
本日(2013年12月30日)、ロシア第4世代多用途原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」級1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」がロシア連邦海軍へ納入されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2013年12月30日13時00分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は2014年1月に海軍旗を揚げる】
多用途有翼ミサイル原子力潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」は2013年12月30日にロシア海軍へ受領された。
最初のプロジェクト885「ヤーセン」潜水艦の受領―引渡証書への署名は、新年の前夜に「セヴマシュ」で行なわれた。
『中央海軍ポータル』特派員は、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。
式典には、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将が出席した。
原子力潜水艦の受領―引渡証書への署名は、メディアの代表及び公人が出席する事無く実施された。
ロシア連邦海軍旗は、2014年1月に「セヴェロドヴィンスク」へ掲げられる。
「セヴェロドヴィンスク」(プロジェクト885「ヤーセン」)は「セヴマシュ」で1993年に起工され、2010年に進水した。
「セヴェロドヴィンスク」は複殻船体・単軸原子力潜水艦であり、音響フィールドの水準は低下している。
セイルは洗練された楕円形であり、強度船体は10区画に分かれている。
国内造船業で初の試みとして魚雷発射管と制御室区画を艦首に配置せず、新たな水中音響複合体のアンテナを艦首に配置する事が可能となった。
ミサイル兵器は、8基の垂直発射装置を使用する。
強力な兵器複合体には、超音速有翼ミサイルと汎用深海誘導魚雷が含まれている。
更に同艦は、最新の通信複合体及び航海複合体を受け取り、根本的に新しい核動力装置を装備する。
ロシア軍事産業企業体の最新の開発成果は、この原子力潜水艦に外国の同類艦に対する低騒音及び隠密性での優位を提供しなければならない。
潜水艦の排水量は8600トン(水上)/13800トン(水中)。
最大潜航深度は600メートル。
速力は約16ノット(水上)/30ノット(水中)。
乗組員90名(士官32名)
現在、セヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」工場では2隻目のプロジェクト885潜水艦「カザン」が建造されており、海軍への引き渡しは2015年に予定されている。
3隻目の潜水艦「ノヴォシビルスク」 は2013年に起工された。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中ロケット巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水しました。
2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。
2012年にも引き続き工場航海試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。

[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される]
2012年の海洋試験では、有翼ミサイル「カリブル」の発射試験が複数回実施されました。
2012年11月7日:潜航状態で対艦攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]
2012年11月26日:浮上状態で地上攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]
2012年11月28日:潜航状態で対地攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]
2013年5月末から航海試験が再開され、これまでに4度に渡る試験(工場航海試験)が実施されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは今年(2013年)3度目の航海試験を終えた]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験は2013年11月から始まる]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの工場航海試験プログラムは完全に実行されている]
工場航海試験は成功裏に全て完了し、2013年11月初頭から国家受領試験が開始されました。

[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験が始まった]
11月6日、初めて超音速対艦ミサイル「オーニクス」が発射されました。

[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]
そして12月30日に「セヴマシュ」で受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
1993年の起工から20年を経て、ようやく完成に漕ぎ着けました。
ロシア海軍の艦船の就役は
1:受領-引渡証書への署名(艦の造船所から海軍への納入)
2:海軍旗の初掲揚式典・各艦隊部隊への編入
の2段階で行なわれますが、今回の原潜「セヴェロドヴィンスク」の場合、1だけが実施され、2は来年(2014年)1月に実施されるとの事です。
同じ第4世代原子力潜水艦「ボレイ」級(戦略用途型)の1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の場合、2012年12月29日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、翌2013年1月10日に海軍旗初掲揚式典が開催され、北方艦隊へ編入されています。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]
水上戦闘艦でも、プロジェクト20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」は、2007年11月15日にロシア海軍へ納入され、翌2008年2月27日に海軍旗初掲揚式典が開催され、バルト艦隊へ編入されています。
[ロシア海軍新型コルベット「ステレグーシチー」、就役]
[ロシア最新鋭ステルス・コルベット「ステレグーシチィ」、バルト艦隊編入]
多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」も同様のパターンとなるようです。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2013年12月30日13時00分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は2014年1月に海軍旗を揚げる】
多用途有翼ミサイル原子力潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」は2013年12月30日にロシア海軍へ受領された。
最初のプロジェクト885「ヤーセン」潜水艦の受領―引渡証書への署名は、新年の前夜に「セヴマシュ」で行なわれた。
『中央海軍ポータル』特派員は、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。
式典には、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将が出席した。
原子力潜水艦の受領―引渡証書への署名は、メディアの代表及び公人が出席する事無く実施された。
ロシア連邦海軍旗は、2014年1月に「セヴェロドヴィンスク」へ掲げられる。
「セヴェロドヴィンスク」(プロジェクト885「ヤーセン」)は「セヴマシュ」で1993年に起工され、2010年に進水した。
「セヴェロドヴィンスク」は複殻船体・単軸原子力潜水艦であり、音響フィールドの水準は低下している。
セイルは洗練された楕円形であり、強度船体は10区画に分かれている。
国内造船業で初の試みとして魚雷発射管と制御室区画を艦首に配置せず、新たな水中音響複合体のアンテナを艦首に配置する事が可能となった。
ミサイル兵器は、8基の垂直発射装置を使用する。
強力な兵器複合体には、超音速有翼ミサイルと汎用深海誘導魚雷が含まれている。
更に同艦は、最新の通信複合体及び航海複合体を受け取り、根本的に新しい核動力装置を装備する。
ロシア軍事産業企業体の最新の開発成果は、この原子力潜水艦に外国の同類艦に対する低騒音及び隠密性での優位を提供しなければならない。
潜水艦の排水量は8600トン(水上)/13800トン(水中)。
最大潜航深度は600メートル。
速力は約16ノット(水上)/30ノット(水中)。
乗組員90名(士官32名)
現在、セヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」工場では2隻目のプロジェクト885潜水艦「カザン」が建造されており、海軍への引き渡しは2015年に予定されている。
3隻目の潜水艦「ノヴォシビルスク」 は2013年に起工された。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中ロケット巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水しました。
2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。
2012年にも引き続き工場航海試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。

[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される]
2012年の海洋試験では、有翼ミサイル「カリブル」の発射試験が複数回実施されました。
2012年11月7日:潜航状態で対艦攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]
2012年11月26日:浮上状態で地上攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]
2012年11月28日:潜航状態で対地攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]
2013年5月末から航海試験が再開され、これまでに4度に渡る試験(工場航海試験)が実施されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは今年(2013年)3度目の航海試験を終えた]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験は2013年11月から始まる]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの工場航海試験プログラムは完全に実行されている]
工場航海試験は成功裏に全て完了し、2013年11月初頭から国家受領試験が開始されました。

[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験が始まった]
11月6日、初めて超音速対艦ミサイル「オーニクス」が発射されました。

[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]
そして12月30日に「セヴマシュ」で受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
1993年の起工から20年を経て、ようやく完成に漕ぎ着けました。
ロシア海軍の艦船の就役は
1:受領-引渡証書への署名(艦の造船所から海軍への納入)
2:海軍旗の初掲揚式典・各艦隊部隊への編入
の2段階で行なわれますが、今回の原潜「セヴェロドヴィンスク」の場合、1だけが実施され、2は来年(2014年)1月に実施されるとの事です。
同じ第4世代原子力潜水艦「ボレイ」級(戦略用途型)の1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」の場合、2012年12月29日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、翌2013年1月10日に海軍旗初掲揚式典が開催され、北方艦隊へ編入されています。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]
水上戦闘艦でも、プロジェクト20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」は、2007年11月15日にロシア海軍へ納入され、翌2008年2月27日に海軍旗初掲揚式典が開催され、バルト艦隊へ編入されています。
[ロシア海軍新型コルベット「ステレグーシチー」、就役]
[ロシア最新鋭ステルス・コルベット「ステレグーシチィ」、バルト艦隊編入]
多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」も同様のパターンとなるようです。
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