2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月9日23時50分配信
【ブリテン駆逐艦は、スコットランドでロシア連邦の戦闘艦を追尾した】
ロンドン、1月10日-ロシア通信社ノーボスチ、デニス・ヴォロシーロフ
ブリテン国防省は、同国海軍の駆逐艦が12月にスコットランドでロシア戦闘艦グループを追尾した事を確認した。
数日前、ブリテンのメディアは、スコットランド沿岸から30海里の距離で、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を含む何隻かのロシア艦が発見されたと報じた。
メディアの注目は、ブリテン沿岸へのロシア艦の出現自体では無く、発見されたロシアグループに対して向かわせることが出来た唯一の艦が、同国南部ポーツマスに駐留する駆逐艦であったという事実に集まった。
政府の軍事機器購入資金の削減に言及し、メディアは、駆逐艦がロシア艦に接近する為、ほぼ1日を要した事を指摘した。
「駆逐艦ディフェンダーは、ポーツマス港から約700海里を航行して12月19日に北スコットランド沿岸に到達しました。
6隻のロシア艦船と会合し、追尾する為に。
ディフェンダーは、救助活動から哨戒活動までの広範囲に渡る任務を遂行する準備を整え、クリスマスから新年に掛けて同海域で当直に就いていました」
(ブリテン)国防省は、木曜日に公開された声明において、こう述べた。
声明では、悪天候が故にロシア艦船が航海の継続の中断を余儀なくされた事が指摘された。
「2ヶ国海軍の友好の証として、艦は新年前夜の挨拶を交わしました」
文書では、こう述べられた。
(ブリテン)国防省は、「ディフェンダー」がロシアグループの出現に対応することが出来る最も近い艦だったことを間接的に認めた。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]
[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」
その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]
「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海でサイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]
2014年の新年は北東大西洋で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]
今回の記事によると、「アドミラル・クズネツォフ」グループは2013年12月下旬に悪天候を避けてスコットランド沖に接近し、ブリテン海軍の駆逐艦「ディフェンダー」が接触の為に派遣されたとの事です。
ロシア側は「アドミラル・クズネツォフ」が大西洋上で2014年の新年を迎えたと発表しましたが、より正確には、スコットランド沖だったようです。
D36「ディフェンダー」は、2013年3月21日に就役したばかりのブリテン海軍最新鋭駆逐艦(45型)です。

そして、ロシア空母機動部隊の自国近海への接近という事態に対し、ロイヤルネイヴィーが1隻の駆逐艦しか派遣できなかった事がブリテン国内では問題視されているようです。

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