空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった

『ズヴェズダーテレビ』動画ニュースより
2014年1月10日13時25分配信
【航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は初めてラマンシュ海峡を通過した】
巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、同艦の歴史上初めてラマンシュ海峡を通過した。
ブリテンとフランスを隔てている事で有名な海峡は、大西洋上で最も危険な箇所の1つである。
従って、重航空巡洋艦の乗組員は、頻繁な霧、潮と緊密な海上交通を警戒する必要が有った。
巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、他のロシア海軍艦船と合流する為、地中海への進路を保っている。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月10日14時23分配信
【「クズネツォフ」率いる北方艦隊艦船はラマンシュ海峡を通過した】
ムルマンスク、1月10日-ロシア通信社ノーボスチ
重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」率いる北方艦隊艦船グループは、ラマンシュ海峡を通過し、ジブラルタル海峡側への移動を継続する。
西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長代行エフゲニー・キリルロフ2等海佐は発表した。
「クズネツォフ」の他、同グループには大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、救助曳船「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、「カーマ」が加入している。
「以前、グループに所属する艦は、航行中に液体貨物の在庫補充を行ないました」
キリルロフは話した。
彼は、船員が10回の艦内演習を実施し、「クズネツォフ」航空グループ飛行士が幾度かの飛行活動を行なった事を指摘した。
北方艦隊艦船の遠距離航海は、昨年(2013年)12月17日に始まった。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]
[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」
その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]
「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海でサイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]
2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]
2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]
その後、北海を南下し、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

これまでに「アドミラル・クズネツォフ」は、就役後に黒海から北方艦隊基地へ回航される時と4度の地中海遠征で大西洋を通過していますが、英仏海峡を通過した事は一度も無く、全てアイルランド西方海域経由でした。

[第1次地中海遠征(1995年12月8日出港、1996年3月22日帰港)]
[第2次地中海遠征(2007年12月5日出港、2008年2月3日帰港)]
[第3次地中海遠征(2008年12月5日出港、2009年3月2日帰港)]
[第4次地中海遠征(2011年12月6日出港、2012年2月16日帰港)]
- 関連記事
-
- ロシア空母部隊はシリア化学兵器輸送の護衛に参加する
- 空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った
- 空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった
- 2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した
- 空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した
スポンサーサイト