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重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団を護衛した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年1月14日11時13分配信
【ロシア連邦の巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」はシリア化学兵器輸送船団を護送した】
モスクワ、1月14日-ロシア通信社ノーボスチ

シリア化学兵器輸送の安全保障の為、原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が提供された。
ロシア海軍地中海作戦連合部隊司令官オレグ・ペシクロフ1等海佐は国防相に報告した。

「ラタキア港から実施された海上荷物輸送作業の安全保障任務、更には、シリア化学兵器の部品を運ぶノルウェー及びデンマーク船のシリア領海からの護送は、地中海海軍作戦連合部隊の一員である重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーにより実行されました」
ペシクロフ
は報告した。

彼は、ロケット巡洋艦の艦上には、化学兵器の輸送中の組織的連携作戦行動の為、調整センターのスタッフが配置されていたと述べた。
その構成員には、ロシア海軍作戦連合部隊司令部の代表、更には、デンマーク海軍、ノルウェー海軍、中国海軍の士官が含まれていた。

「化学兵器禁止機関の代表団、キプロスの国家連合組織、シリア・アラブ共和国及び海上国際部隊の間の組織的情報交換が実施されました。
作業は、調整管理センターの要員により行なわれました」

連合部隊司令官は強調した。

彼は、1月7日、ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」中国警備艦が、ラタキア港からの化学兵器の部品の最初の一団を載せたデンマーク専用船「アーク・フューチュラ」の護送実施に参加したと述べた。
「巡洋艦の乗組員は指示された任務を成功裏に果たしました。
現在、ロケット巡洋艦は指定海域(地中海)に滞在し、更なる化学兵器処理活動の安全保障を準備しています」
ペシクロフ
は話した。


[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは15歳になった]

[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2013年10月22日に遠距離航海へと出発しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは大西洋へ向かった]

10月31日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海へ入った]

11月10日、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」からロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務を引き継ぎました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]

12月27日、キプロス島南部のリマソールを訪問しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを訪れた]

12月30日、リマソールを出港しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはキプロスを去った]

その後、処分の為にシリアから搬出される化学兵器を載せた船団の護衛に参加する事になりました。
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[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器を積載する貨物船を護衛する]

2014年1月7日、化学兵器輸送船団の護衛を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団の護衛を開始した]

これまでに「ピョートル・ヴェリキー」シリア化学兵器輸送船の護衛に関しては、国連側からの情報は出ておりましたが、ロシア海軍側からの公式発表は一切有りませんでした。

今回、護衛任務が一段落したので、初めてロシア海軍側からの情報が出てきたという事でしょう。

今回の記事に登場するロシア海軍地中海作戦連合部隊司令官オレグ・ペシクロフ氏は、2006年12月末から2012年4月まで黒海艦隊大型対潜艦「ケルチ」艦長を務めていました。
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[最後のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチ近影(2012年6月)]

2013年6月1日にロシア海軍地中海作戦連合部隊が正式発足した際の司令官は、黒海艦隊参謀長代理ユーリー・ゼムスコイ1等海佐でしたが、その後、オレグ・ペシクロフ氏と交代したようです。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
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