ロシア海軍と中国海軍はシリア化学兵器輸送船護衛の協同作戦を実施した


『イタルタス』より
2014年1月14日11時34分配信
【ロシアと中国の軍艦は初めて軍事作戦中の協同動作を行なった】
モスクワ、1月14日/イタルタス
ロシアと中国の戦闘艦は、地中海でのシリア化学兵器輸送の安全保障を提供する為、歴史上初めて軍事作戦中の協同動作を実施した。
11月14日、ロシア連邦国防省広報サービスは記者団に伝えた。
「1月7日、重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは、中国の警備艦イェンチェン(塩城)と緊密に連携し、シリア化学兵器の最初の一団を載せた特殊船アーク・フューチュラの護送及び安全保障の提供の為の指定任務を遂行しました。
護送の過程において、中国艦とは絶え間ない通信を維持しておりました」
軍当局は通知した。
「任務の特徴である歴史上初のロシア海軍及び中国海軍の軍艦間の軍事作戦中の協同動作は、成功裏に実施されました」
国防省は強調した。
同省は、現在、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は地中海の指定海域に滞在し、更なるシリア化学兵器処理活動の安全保障の提供を準備していると伝えた。
「近い内に、この海域/地中海には、重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ、大型対潜艦アドミラル・レフチェンコ、大型揚陸艦オレネゴルスキー・ゴルニャクと3隻の保障船で構成されるロシア海軍航空艦グループが到着する予定です。
艦船は、地中海東部の北方艦隊の配置ポイントへの移動を行ないます」
国防省は話した。
当局は、昨年12月18-20日、15機のロシア空軍軍事輸送航空隊の航空機Il-76がチカロフスキー飛行場からシリアのラタキア国際空港へ38回のフライトを行ない、全輪駆動自動車75台、50台のトラック「カマズ-5350-314」及び25台の装甲トラック「ウラル-4320-31」の移送を実行した事を想起した。
「移送した自動車両は、輸送と、それに続く処分の為に特殊海洋船へ積み込まれるシリアの化学物質をラタキア海港まで輸送する為に使用されました」
国防省は指摘した。
更に当局によると、化学兵器輸送の機器資材供給の目的で、シリア側へ20個の水タンク、13の野外キッチン、52の軍用テントUST-56が引き渡された。
処分の為、国外へ搬出されるシリア化学兵器を積んだデンマークの貨物船は、2014年1月7日にシリアのラタキア港を出港しました。
ロシア海軍は、この当時はシリア近海(キプロス島周辺)に滞在していた重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を護衛任務に派出しました。

[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団の護衛を開始した]
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア化学兵器輸送船団を護衛した]
中国海軍からはフリゲート「塩城」が参加し、「ピョートル・ヴェリキー」と協同で化学兵器輸送船の護衛任務を遂行しました。
「塩城」は元々はアデン湾に居たのですが、この任務を命じられて地中海へ来ました。

ロシア海軍と中国海軍は、これまでに何度も合同演習は実施しておりますが、今回のような(演習では無い)実地の軍事行動を協同で実施したのは初めてでした。
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