ロシア空母部隊はシリア化学兵器輸送の護衛に参加する


『イタルタス』より
2014年1月15日13時27分配信
【北方艦隊の軍艦はシリア化学兵器移送の安全保障提供へ参加する】
サンクトペテルブルク、1月15日/イタルタス
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループは、地中海での処分の為のシリア化学兵器の輸送及び引き渡しの安全保障提供へ直接参加する。
直に化学兵器船へ同行するのは、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」になる。
イタルタスは、ロシア海軍総参謀部の代理人より伝えられた。
「本日にジブラルタル海峡を通過した航空艦グループは、地中海西部で物資を補充した後、地中海東部海域のシリア沿岸付近へ向かい、シリアの軍用化学物質の処分過程の安全保障提供の海軍フェーズに関与します」
対談者は話した。
「それは、ラタキア港でシリア化学兵器の部品を積んだ外国船へ直接同行する予定です。
航空艦グループの一員である大型対潜艦アドミラル・レフチェンコが単独で、或いは、外国艦と共に」
総参謀部の代理人は説明した。
「更には、シリア化学物質の輸送の空中援護が、航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊のの艦上戦闘機Su-33により実施される事が予想されます」
彼は説明した。
対談者は、「アドミラル・レフチェンコ」がシリア化学兵器処分過程の安全保障提供任務を遂行するのは、地中海に滞在している重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」或いは、その機能を同等に代替する「ような強力な艦を、現在、解決されている課題のような任務遂行に使用するのは不適切であるが為です」
と通知した。
「アドミラル・クズネツォフ」率いる北方艦隊航空艦グループのジブラルタル海峡通過は、2つの戦術グループに分かれて行なわれた。
まず最初に、「アドミラル・クズネツォフ」と「アドミラル・レフチェンコ」が地中海へ入り、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」と3隻の保障船で構成される第2戦術グループは、今日(1月15日)の午後に航行過密ゾーンを通過する。
近い内にグループの艦は地中海西部海域の投錨停泊場所へと進み、次の物資補充を行なう。
北方艦隊航空艦グループの航海は昨年12月17日に始まった。
現在までに約3500海里以上を航行した。
ラタキア港から実施された海上荷物輸送作業の安全保障任務、更には、シリア化学兵器の部品を運ぶノルウェー及びデンマーク船のシリア領海からの護送は、地中海海軍作戦連合部隊の一員である重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」により実行された。
1月7日、「ピョートル・ヴェリキー」は中国の警備艦の参加を得て、ラタキア港からシリア化学兵器部品の最初の1団を載せたデンマークの特殊船「アーク・フューチャー」を護衛した。
ロシアはシリア化学兵器輸送を陸上で支援している。
昨年12月18-20日、15機のロシア空軍軍事輸送航空隊の航空機Il-76がチカロフスキー飛行場からシリアのラタキア国際空港へ38回のフライトを行ない、全輪駆動自動車75台、50台のトラック「カマズ-5350-314」及び25台の装甲トラック「ウラル-4320-31」の移送を実行した。
「移送した自動車両は、輸送と、それに続く処分の為に特殊海洋船へ積み込まれるシリアの化学物質をラタキア海港まで輸送する為に使用されました」
以前に国防省は指摘した。
化学兵器輸送の機器資材供給の目的で、シリア側へ20個の水タンク、13の野外キッチン、52の軍用テントUST-56が引き渡された。
処分の為、国外へ搬出されるシリア化学兵器を積んだデンマークの貨物船は、2014年1月7日にシリアのラタキア港を出港しました。

ロシア海軍は、この当時はシリア近海(キプロス島周辺)に滞在していた重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を護衛任務に派出しました。
[ロシア海軍と中国海軍はシリア化学兵器輸送船護衛の協同作戦を実施した]
一方、2013年12月17日に出航した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空艦グループは、2014年1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]
今回の記事によると、今後は「ピョートル・ヴェリキー」と交代し、北方艦隊航空艦グループの大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」が化学兵器輸送船の護衛に参加するとの事です。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、このような任務に使用するには過大であるが故に。
更には、「アドミラル・クズネツォフ」に搭載されている艦上戦闘機Su-33が上空援護を実施する事も有り得ます。

- 関連記事
スポンサーサイト