空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった

ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2014年1月15日15時01分配信
【ジブラルタルを越えて】
重航空巡洋艦「ソヴィエト連邦海軍元帥クズネツォフ」は、航空艦グループの艦船と共にジブラルタルを通過し、地中海西部海域の投錨停泊場所へ行き、航空巡洋艦は物資の補充を行なう。
その後、北方艦隊将兵は、地中海エリアで訓練戦闘任務の遂行を係属する。
艦上航空隊のフライトは続けられる。
北方艦隊将兵のジブラルタル海峡通過は、2つの戦術グループに分かれて行なわれた。
最初に地中海へ入ったのは、重航空巡洋艦と大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」だった。
第2戦術グループは、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」と保障船で構成されていた。
海峡通過の前夜、艦載ヘリコプターの飛行勤務が行なわれ、ヘリコプターKa-27は10回のフライトを実施し、合計して約5時間に渡り空中に滞在した。
フランス国防省が伝えたように、ガスコーニュ湾(ビスケー湾南東部のフランス名)での最初の接触後、ラマンシュ海峡に配置されたロシア戦闘艦とフランスの対潜フリゲート「ラトゥーシュ・トレヴィル」との協同動作の課題が果たされた。
フランスのヘリコプター「リンクス」、そして「へリックス」は、演習中に重航空巡洋艦の飛行甲板への着艦を実施した。
「ロシア海軍将兵との実り多く、暖かい交流の3日間は、両国の協力及び相互信頼の発展という2ヶ国の海軍の意図が反映されたものです」
声明では、こう強調された。
航空艦グループの遠距離航海は、2013年12月17日に始まった事が想い起される。
航海中に艦船は既に約3500海里を航行した。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]
[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」
その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]
「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海でサイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]
2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]
2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]
1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]
1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]
今回の記事によると、航空艦グループは、ジブラルタル海峡を通過する前、フランス海軍のフリゲートD646「ラトゥーシュ・トレヴィル」と英仏海峡で合同演習を行なっていました。

対潜フリゲートD646「ラトゥーシュ・トレヴィル」

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