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ロシア北方艦隊の艦上戦闘機パイロットはエイスクの新ニートカで訓練を行なう

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『イタルタス』より
2014年1月29日12時48分配信
【北方艦隊飛行士は初めてクバンでの訓練を行なう】
ムルマンスク、1月29日/イタルタス特派員イリヤ・ヴィノグラードフ

北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、クラスノダール地方エイスクに配置されている海軍海洋航空隊の飛行士戦闘応用・飛行再訓練センターにおいて初めて訓練を行なう。

水曜日にイタルタス西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガから伝えられた所によると、以前には、このような訓練は、クリミア半島ニートカ訓練場で行なわれていた。
「エイスクには、2011-2013年に連隊へ着任した若い飛行士が向かいます」
ワジム・セルガ
は伝えた。

[訓練を経て]
3ヶ月間で北方艦隊の飛行士は、操縦技術、航法及び飛行戦術訓練、更には航空兵装複合体の戦闘応用の技量を向上させる。
訓練プログラムには、空中偵察、空中目標攻撃の為の戦術的方法、出撃時の戦闘機による攻撃、戦闘で主導権を獲得する為の戦闘機動の要素が含まれる。

プログラムの完了後、卒業生は実地試験飛行を行ない、空中目標を攻撃する。

現在、ムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場では飛行要員がフライトを行なっている。
空中では、空中戦、仮想敵の高速目標の迎撃といった要素への習熟、高度かつ複雑な飛行術形態の技量の向上が航空機Su-25UTG、Su-27UB、Su-33により行なわれている。


記事中に登場する「独立艦上戦闘機航空連隊」は、「ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ名称記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」を指しています。
同連隊は北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機部隊です。
[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]

ソヴィエト連邦時代、ウクライナには航空母艦の飛行甲板を模した発着艦訓練施設「ニートカ」が建設されました。
[地上試験・訓練複合体「ニートカ」]
[サキ飛行実験センター(ニートカ)]
[Нитка(ニートカ)~知られざる旧ソ連の蒸気カタパルト開発の経緯~]
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ソ連邦解体後はウクライナに接収され、ロシアウクライナと協定を結んで「ニートカ」を使用していました。
2012年8月、改訂された「ニートカ」使用協定にロシア・ウクライナ国防相が署名しました。
[ロシアとウクライナは艦上機訓練施設ニートカ使用協定を改訂した]

しかし、2013年にはロシア「ニートカ」を使用しませんでした。
[ロシアは2013年にウクライナのニートカを使用しない]

その一方、ロシアは、クラスノダール地方エイスク市に新たな「ニートカ」を建設しました。
[ロシアは、2010年に空母パイロット訓練センターの建設を開始する]

2013年7月には艦載機による飛行試験が実施されました。
[艦上戦闘機MiG-29KUBは新ニートカで試験を行なう]

ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、新「ニートカ」は2013年末か2014年初頭に稼働開始すると述べています。
[ロシア海軍の新ニートカは2014年初頭に稼働開始する]

そして第279航空連隊の若いパイロット達が訓練の為、エイスク新ニートカへ派遣される事になりました。
訓練期間は3ヶ月との事です。

今後は、新たに導入される艦上戦闘機MiG-29Kへの慣熟訓練も新ニートカで行なわれます。
[ロシア北方艦隊のパイロットは新たな艦上戦闘機MiG-29Kをマスターする]
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