親衛ロケット巡洋艦モスクワと警備艦プイトリーヴイはソチ冬季オリンピックを護る
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年2月4日12時15分配信
【海軍歩兵を載せた黒海艦隊の軍艦はオリンピックを護る為、黒海へ入る】
黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と黒海艦隊の警備艦「プイトリーヴイ」は、2月3日、国家的重要任務の遂行を開始する為、セヴァストーポリを去った。
『中央海軍ポータル』は黒海艦隊の情報提供者より伝えられた。
国家的重要任務とは、冬季オリンピック大会開催地域の海上及び空中の警護を意味する。
セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐が指揮する親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」とドミトリー・ドブルイニン2等海佐が指揮する警備艦「プイトリーヴイ」は、現在、冬季オリンピック首都ソチ市の沿岸へ針路を取っている。
艦の上には、ロシア英雄ウラジーミル・ヴェリャフスキー大佐が指揮する黒海艦隊独立海軍歩兵旅団に所属する対テロ活動グループが乗っている。
通常、黒海艦隊の艦船が遠距離組織的航海へ向かう際には、標準兵器で武装した対テログループが乗り込む。
黒海を航海する場合、このような対テロ活動グループが使用される事は無い。
しかし、今回は任務の重要性、責任、特殊性を考慮し、このようなグループが組織された。
これらは、上級軍曹と契約勤務の軍曹が率いる。
「モスクワ」と「プイトリーヴイ」は、2月4日に出航する黒海艦隊の他の艦と共に指示された課題を解決する。
地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の旗艦としての任務を遂行した、2013年11月に同海域からセヴァストーポリへ戻った。
12月、巡洋艦は計画修理を行なった。
プロジェクト1164「アトラント」のトップ艦である親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、1976年にニコラエフ造船工場で起工され、1983年にロシア海軍黒海艦隊へ採用された。
満載排水量11490トン、全長186.4メートル、幅20.8メートル、吃水8.4メートル。
乗組員510名。
兵装:16基のP-1000「ヴルカーン」、砲、魚雷、高射ミサイル装置、ヘリコプターKa-27。
プロジェクト1135Mのトップ艦である警備艦「プイトリーヴイ」はカリーニングラード造船工場「ヤンターリ」で1979年に起工され、1982年にロシア海軍黒海艦隊へ採用された。
満載排水量3400トン、全長123メートル、幅14メートル、吃水4.5メートル、乗組員190名。
兵装:URK-5「ラストルブ」4連装発射装置、2基の高射ミサイル複合体「オサー」、2基の100mm砲塔AK-100、2基の4連装533mm魚雷発射管、2基のRBU-6000発射機。
【ソチオリンピック公式サイト】
第22回オリンピック冬季競技大会(ソチオリンピック)は、2014年2月7日から23日までロシアのソチ市で開催されます。
会場はソチ市の沿岸に建設されたオリンピックスタジアムとクラースナヤ・ポリャーナです。
クラースナヤ・ポリャーナはさておき、オリンピックスタジアムは海岸に面している為、ロシア連邦海軍・黒海艦隊所属の艦艇9隻と、ロシア連邦保安庁・境界線警備隊の艦艇8隻が海上警備任務に就きます。
[17隻のロシア艦艇がソチ冬季オリンピックを護る]
これに加え、更に、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と警備艦「プイトリーヴイ」もオリンピック警護任務に就く事になりました。
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は2013年7月にセヴァストーポリを出航した後、大西洋、カリブ海へ行き、パナマ運河を通過し、その後、地中海へ戻ってロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就き、同年11月中旬にセヴァストーポリへ帰港、ドック入りして修理を行なっていました。
[ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはドック入りした]
黒海艦隊所属の警備艦「プイトリーヴイ」は、最近は目立った活動は見られませんでしたが、今回、ソチオリンピック警護任務に就くことになりました。

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