重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部で原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと合流した

テレビ局『ズヴェズダー』より
2014年2月10日9時08分配信
【人員及び機体の強度試験の為、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」飛行士は過酷な訓練を実施した】
地中海東部のロシア戦闘艦グループに「アドミラル・クズネツォフ」が加わった。
重航空巡洋艦は北方艦隊旗艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流した。
2隻の艦の乗組員は、甲板上での式典開催中、互いに挨拶を交わした。
正規の服装の航空巡洋艦の飛行士は、辛うじて航空機を着艦させる。
帯域幅は46メートル、各サイドの隙間は2メートルも無い。
甲板への着艦は、針に糸を通すよりも難しい。
過負荷は、クルーの体重を4.5倍に増加させる。
機体の為の、これは更なる強度試験である。
しかし、ここで幾つかの技術的トリックが、それ(着艦)を助ける。
空中で過ごす事は少なくない:飛行士はアフターバーナーを使ってゾーンへ入り、航空機は急旋回に向かう。
戦闘への転換が行なわれ、急上昇で空へと舞い上がる。
甲板での飛行任務の1つは、眩暈である。
地中海の水は、徐々に暖かくなり、間もなく防寒服無しでの飛行が可能となる。
エースだけの仕事はかくのごとしであり、誰もが平等に汗をかく。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]
[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」
その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]
「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海でサイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]
2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]
2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]
1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]
その後、フランス海軍と合同演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった]
1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]
1月20日、地中海で就役(海軍旗初掲揚)23周年の記念日を迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海で就役23周年を迎えた]
同日、航空艦グループの給油船「セルゲイ・オシポフ」は物資補充(現地で購入)の為にアルジェリアのアルジェ港へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した]
1月23日、地中海西部の停泊地を抜錨し、東へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった]
翌1月24日、バレアレス諸島南方において艦上戦闘機Su-33の空戦訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海で空戦訓練を実施する]
1月28日、補給の為にマルタ島南東海域へ投錨しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはマルタ島沖に投錨した]
その後、マルタ島沖を抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33はスクランブル当直に就く]
2月6日、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、物資補充の為、キプロス島へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはキプロスへ寄港した]
そして2月10日、地中海東部に到着し、既に2013年11月上旬から地中海で行動中の北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]
つまり、「アドミラル・クズネツォフ」もロシア海軍地中海作戦連合部隊の一員として加わったという事です。

ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2014年2月10日18時59分配信
【東地中海にて】
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」はキプロス島南西海域へ移動し、ここで洋上補給を受けます。
給油船「セルゲイ・オシポフ」が2月6日に物資調達の為にキプロス島へ入港したのも、この為でしょう。
- 関連記事
-
- 空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の訓練は続く
- 空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島南東で艦載機の訓練飛行を行なった
- 重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部で原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと合流した
- 給油船セルゲイ・オシポフはキプロスへ寄港した
- 空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33はスクランブル当直に就く
スポンサーサイト