ロシア海軍は新世代水域保護コルベット計画を中止し、新たな哨戒艦を建造する
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年2月10日15時25分配信
【ロシア連邦海軍司令部は水域保護コルベットを中止し、哨戒艦を支持する】
ロシア海軍司令部は、水域保護コルベットのコンセプトを中止する。
その代わりに、哨戒艦の作成を計画する。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、『中央海軍ポータル』のショートインタビューを受け、こう表明した。
(ロシア海軍)総司令部は、以前に「水域保護コルベット」と称されていたものを、将来に作成される艦として見ていない。
水域保護の主要任務の1つは、海軍基地及び隣接する海域における海軍力の防衛と安全保障である。
この任務は、今、沿岸監視手段、固定水中音響探知ステーション、様々な射程の対艦ミサイル兵器を有する沿岸ミサイル砲部隊、更には、対潜・打撃航空隊により遂行されている。
コルベットの中止と哨戒艦~兵装は少ないが、大きな自立行動性と、遠距離航海へ行ける事も含めた汎用能力を有する~の作成の考案は、海軍の申し出によるものである。
哨戒艦プロジェクトの開発には、公開株式会社「北方計画設計局」が従事する。
新たな哨戒艦が如何なるものになるのかという話は、時期尚早である。
水域保護コルベットは、ロボット工学手段を備えるモジュール設計艦となる筈だった。
艦は、沿岸海域で遂行されるべき任務を割り当てられる計画だった。
5隻のコルベットの建造が計画されていた:各4艦隊及びカスピ小艦隊の為に。
作業は、2017年末に完了する事になっていた。
今回の記事に搭乗するロシア海軍総司令官チルコフ提督は、2012年12月下旬に将来水域保護コルベットПерспективный Корвет ОВР(Охрана Водного Района)について述べています。
[ロシア海軍総司令官は語る]
2013年7月初頭には、ロシア造船業の総元締・統合造船業営団の高位の代理人(幹部)が将来水域保護コルベットについて述べています。
[2021年以降のロシア海軍水上戦闘艦建造計画]
チルコフ提督は、2013年11月、1隻目のモジュール方式コルベットは2018-2020年頃に受領できると述べています。
[ロシア海軍は2018-2020年に最初のモジュール艦(コルベット)を受領する]
2014年1月、ロシア海軍総司令部は、将来水域保護コルベットの建造計画を承認しました。
[ロシア海軍はモジュール艦(コルベット)の建造計画を承認した]
将来水域保護コルベットは、2020年代にロシア海軍の全ての艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊)とカスピ小艦隊の為に大量建造される計画でした。
しかし今回の記事に有る通り、ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、一転して将来水域保護コルベットの中止を決めました。
代わりに、より大型の哨戒艦が建造されるとの事です。
現時点では哨戒艦の詳細は不明ですが、長大な航続力~遠距離航海を実施できるだけの~を備え、兵装は軽微なものに留めるとの事ですから、おそらくは軽武装のフリゲートといった感じになるでしょう。
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