fc2ブログ

ロシア海軍地中海作戦連合部隊へ2隻の大型揚陸艦が加わる

14-0211g.jpg
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年2月11日12時37分
【地中海のロシア連邦海軍艦船グループへ2隻の艦が補充される】

バルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」黒海艦隊大型揚陸艦「ヤマル」は火曜日にボスポラス海峡を通過し、ロシア海軍地中海常設作戦連合部隊の作戦指揮下に入る。
『軍事産業メッセンジャー』『インタファクス-AVN』及び海軍総参謀部を引用して報じた。

「大型揚陸艦ミンスクとヤマルは、前日夕方にノヴォロシースクを去り、本日夕方にはボスポラス海峡を無事に通過するでしょう。
明日、ダーダネルス海峡を通過した後、彼等はエーゲ海エリアへ入り、地中海の海軍グループ艦船の所へ向かいます」

対談者は話した。

彼は、艦の加入が、この海域で任務を遂行しているロシア海軍常設艦隊間艦船グループのローテーションの枠組において行なわれる事を指摘した。

対談者は、1月末に大型揚陸艦「ミンスク」ノヴォロシースク空中降下軍部隊を乗せ、ノヴォロシースク地区で海洋上陸を果たした事を想い起した。

地中海では、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「アゾフ」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「カリーニングラード」、更には偵察艦「アドミラル・フョードル・ゴロヴィン」が任務を遂行している。
彼等の活動を支援するのは、曳船「アルタイ」、「ニコライ・チケル」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、「イマン」、「カーマ」である。
シリアタルトゥース港では浮揚工場PM-56が任務を遂行している。

海軍連合部隊を指揮するのはオレグ・ペシクロフ1等海佐である。


14-0211e.jpg

バルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」は、2013年8月初頭に地中海へ派遣されており、その後は地中海東部黒海沿岸ノヴォロシースクを何度か往復していました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦ミンスク、地中海へ]
[大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクとミンスクは計画ローテーションにより地中海へ向かった]
14-0211d.jpg


記事中で触れられていますが、大型揚陸艦「ミンスク」は、1月末に黒海沿岸ノヴォロシースク地区で上陸演習を行なっています。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2014年1月30日18時22分
【ノヴォロシースクの空中降下師団はバルト艦隊の大型揚陸艦で海洋上陸を果たした】

ノヴォロシースク地区において、空中降下軍の部隊による無防備の海岸への海洋上陸演習の実地段階が行なわれた。

第7親衛降下強襲師団の中隊の空中降下兵は、大型揚陸艦に積載された車両及び人員の海岸への上陸を果たした。
この演習には、地中海海軍艦隊間グループの一員としての任務を遂行した後、ノヴォロシースクに滞在していたバルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」が関わった。

この演習の特色は、空中降下軍、バルト艦隊の艦、黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地の上陸支援部隊による兵種間の協同動作にあった。
戦闘訓練活動には、約400名の軍人と約30両の戦闘車両が参加した。

その後、降下部隊は、ノヴォロシースク近郊のラエフスキー射爆場において、防衛及び攻撃戦闘の戦術管理の向上を図った。


そして今回、黒海艦隊大型揚陸艦「ヤマル」と共に地中海入りする事になりました。
14-0211f.jpg


現在、地中海に展開するロシア連邦海軍艦船は以下の通りです。

[ロシア連邦海軍地中海作戦連合部隊]司令官オレグ・ペシクロフ1等海佐
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(北方艦隊、作戦連合部隊旗艦)
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」(北方艦隊)
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」(北方艦隊)
大型揚陸艦「カリーニングラード」(バルト艦隊)
偵察艦「アドミラル・フョードル・ゴロヴィン」(バルト艦隊)
救助曳船「アルタイ」(北方艦隊)
救助曳船「ニコライ・チケル」(北方艦隊)
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」(北方艦隊)
中型海洋給油船「イマン」(黒海艦隊)
中型海洋給油船「カーマ」(北方艦隊)
浮揚工場PM-56(黒海艦隊、タルトゥースに駐留)


今回の記事の通り、数日中には大型揚陸艦「ミンスク」、「ヤマル」が加わります。
(その代わりに何隻かがローテーションにより地中海を去る事になりますが)
関連記事
スポンサーサイト