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アクラ級原潜レオパルドは2015年に近代化改装を終えて復帰する

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『アルムス-タス』より
2014年2月13日13時38分配信
【セヴェロドヴィンスク造船所は最初のプロジェクト971多目的原子力潜水艦「レオパルド」を高度な近代化の後、2015年にロシア海軍へ納入しなければならない】
アルハンゲリスク、2月13日(アルムス-タス)

セヴェロドヴィンスク造船所『艦船修理センター・ズヴェズドーチカ』は、最初の第3世代プロジェクト971多目的原子力潜水艦「レオパルド」を高度な近代化の後、2015年にロシア海軍へ納入しなければならない。
本日(2月13日)、イタルタス特派員は工場の広報サービスより伝えられた。

近代化は大規模なものであり、新たなプロジェクト971Mとなる。
それは、全ての電波電子兵装、更には、ロケット魚雷複合体に影響を及ぼす。

「残念な事に作業はスケジュールよりも遅れておりますが、目下の所、それは重要なことではありません」
同社は指摘した。

「遅延の主な理由は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局マラヒートによる設計文書の組織的遅れにあります」
広報サービスは説明した。
「艦は私共にとって新しく、複雑であり、毎月の平均的な遅延に関する多くの問題の解決を提供する事は不可能です」
『ズヴェズドーチカ』で復元される機器は、ほんの一部に過ぎない。
艦載システムの大部分の修理及び製造には、30社以上の下請業者が従事する。
「処女作-レオパルドの後、その次には同プロジェクトの更なる3隻の艦の近代化が待っています。
1隻は北方艦隊、2隻は太平洋艦隊から」
『ズヴェズドーチカ』
広報サービスは説明した。

北方艦隊多目的原子力潜水艦K-328「レオパルド」は2011年6月末に『ズヴェズドーチカ』へ到着した。
2012年5月、艦は造船台に入渠し、集中的な機器解体作業が展開した。
「レオパルド」は、プロジェクト971原子力潜水艦「シチューカ-B」である。
このプロジェクトは、サンクトペテルブルク海洋機械製造局「マラヒート」で開発された。
潜水艦は、1993年にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で完成した。

公開情報によると、同プロジェクト潜水艦は、セヴェロドヴィンスク及びコムソモリスクナアムーレで建造された。

最後の潜水艦-「ネルパ」は、極東造船所において2009年12月にロシア海軍へ引き渡された(その後、インドへ10年間リースされた)。
合計で15隻の原子力艦が進水した。
トップ艦「アクラ」は2002年に海軍の編制から除籍された。
セヴェロドヴィンスクで建造された最初の潜水艦「バルス」は、『ズヴェズドーチカ』で2010年に解体された。

このシリーズの潜水艦は、ロシア海軍で最も近代的な多目的原子力潜水艦(弾道ミサイルを搭載しない)であり、国内の潜水艦で最も低騒音であると見られている。
全長は約110メートル、排水量12770トン、水中最大速力33ノット(約61km/h)、潜航深度600メートル、乗組員73名である。
この潜水艦の武装には、核弾頭有翼ミサイルRK-55「グラナート」、ロケット魚雷、水中ロケットが在る。


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
現在、北方艦隊に6隻、太平洋艦隊に6隻が在籍しています。

ロシア海軍の計画によると、2020年までに6隻のプロジェクト971原子力潜水艦が近代化改装を行ないます。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

この6隻は、セヴェロドヴィンスク市艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」で近代化されます。
[セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する]

その高度な近代化(プロジェクト971M改装)のトップがK-328「レオパルド」になります。
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記事中で触れられているように、今後、太平洋艦隊の同型艦2隻も「ズヴェズドーチカ」プロジェクト971Mへ近代化されます。
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで修理される]

なお、記事末文に有る「核弾頭有翼ミサイルRK-55グラナート」は、現在では搭載されていません。
「水中ロケット」は、「シュクヴァール」を指していますが、こちらも現在では搭載されていません。
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