空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海東部で飛行訓練を継続する


『イタルタス』より
2014年2月18日12時22分配信
【イーゴリ・ツクルは「アドミラル・クズネツォフ」甲板へ100回の着艦を達成した5人目の飛行士となった】
アルハンゲリスク、2月18日/イタルタス
地中海エリアでの訓練飛行実施中、北方艦隊の戦闘機飛行士イーゴリ・ツクル中佐は、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」甲板へ100回目の着艦を達成した。
火曜日、イタルタス特派員は、北方艦隊公式代理人ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。
彼によると、巡洋艦の甲板へ100回以上の着艦を行なった他の4名の北方艦隊飛行士は、ロシア英雄イーゴリ・マトコフスキー大佐、パーヴェル・ポドグゾフ中佐、パーヴェル・プリャドコ中佐、ユーリー・スースロフ中佐である。
「北方艦隊海洋航空隊・独立艦上戦闘機航空連隊の戦闘機飛行士は、世界で唯一、北極緯度、そして南洋という条件下において甲板への着艦を行なっております」
艦隊の代理人は指摘した。
セルガは、更に付け加えた。
「飛行勤務実施中、空中において艦上飛行士は、艦上戦闘機Su-33の操縦技量の向上を目的とした、あらゆる高度、速度、そして過負荷での高等かつ複雑な飛行術形態を実行する演習に取り組みました」
北方艦隊航空艦グループの遠距離航海は2013年12月17日に始まった。
彼等は、次なる段階において、駐留場所を遠く離れた世界の大洋で行動するロシア海軍戦力の一員となった。
現在、地中海では、黒海艦隊、北方艦隊、バルト艦隊の10隻以上の艦が任務を遂行している。
テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2014年2月18日13時25分配信
【艦上航空隊飛行士は自身の高等操縦技量を磨く】
北方艦隊の戦闘機飛行士イーゴリ・ツクルは、個人記録を達成した。
Su-33による航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」甲板への100度目の着艦を。
古い伝統により、士官はフックへぶつけられ、中佐のログブックには、新たな着艦が記録された。
飛行士の超精密作業は、クルーの編隊飛行技術により達成される。
もしも何かが上手く行かなくとも、彼らは常に鋼の神経と確かな腕を持っている。
「空において飛行士は言葉を聞くことは出来ません-ペアは、お互いに信号を理解しています。
翼を振れば注目を、機首を下げれば我に続け、急激なバンクは戦闘隊列の変更を。
電波封止モードで、特に低高度では、我々の戦闘機は殆ど見つける事は不可能です」
北方艦隊航空艦グループ航海本部長セルゲイ・アランチェフは話した。
空における艦上航空隊の特別任務は、海軍の艦を空中から保護する事である。
北方艦隊将兵は、特に、航空巡洋艦を監視するアメリカのフリゲートに注意を払う。
「アドミラル・クズネツォフ」は航路上でフライトを実施しなければならない。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]
[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」
その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]
「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海でサイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]
2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]
2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]
1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]
その後、フランス海軍と合同演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった]
1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]
1月20日、地中海で就役(海軍旗初掲揚)23周年の記念日を迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海で就役23周年を迎えた]
同日、航空艦グループの給油船「セルゲイ・オシポフ」は物資補充(現地で購入)の為にアルジェリアのアルジェ港へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した]
1月23日、地中海西部の停泊地を抜錨し、東へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった]
翌1月24日、バレアレス諸島南方において艦上戦闘機Su-33の空戦訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海で空戦訓練を実施する]
1月28日、補給の為にマルタ島南東海域へ投錨しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはマルタ島沖に投錨した]
その後、マルタ島沖を抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33はスクランブル当直に就く]
2月6日、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、物資補充の為、キプロス島へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはキプロスへ寄港した]
2月10日、地中海東部に到着し、既に2013年11月上旬から地中海で行動中の北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部で原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと合流した]
その後、キプロス島南西海域で洋上補給を行ない、南東海域へ移動して艦載機の飛行訓練を開始しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島南東で艦載機の訓練飛行を行なった]
[空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の訓練は続く]
そして地中海東部での艦載機の飛行訓練中、Su-33艦上戦闘機の搭乗員イーゴリ・ツクル中佐は、「アドミラル・クズネツォフ」への100回目の着艦を達成しました。
「アドミラル・クズネツォフ」甲板へ100回着艦した他の4名の搭乗員の内、ユーリー・スースロフ中佐は、今回の遠距離航海中(2014年1月8日)に100回目の着艦を達成しています。
パーヴェル・プリャドコ中佐は、前回の「アドミラル・クズネツォフ」遠距離航海(2011年12月-2012年2月)中に100回目の着艦を達成しました。
[空母「アドミラル・クズネツォフ」はマルタ島沖で飛行訓練を行なう ]
なお、今回の記事の「100回の着艦を達成した5名」というのは、あくまでも今回の遠距離航海において「アドミラル・クズネツォフ」に乗っているSu-33パイロットのみを指しています。
この5名以外に、少なくとも4名のパイロットが100回の着艦を達成しています。
[空母「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は陸上基地へ戻った]
- 関連記事
-
- キプロス大統領は空母アドミラル・クズネツォフを訪れた
- 空母アドミラル・クズネツォフは初めてキプロスを訪問した
- 空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海東部で飛行訓練を継続する
- 空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の訓練は続く
- 空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島南東で艦載機の訓練飛行を行なった
スポンサーサイト