ロシア海軍のミストラル級の搭載艇が最終決定された
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級

『イタルタス』より
2014年2月19日13時34分配信
【(ロシア)国防省はヘリコプター空母「ウラジオストク」に4隻の艇を装備する】
モスクワ、2月19日/イタルタス
ロシア連邦国防省は、「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」/「セヴァストーポリ」の搭載艇としてフランスで建造されるCTM及びL-CATを最終決定した。
本日(2月19日)、イタルタスはロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「フランス側より提出された海軍の最終技術的要件によると、ロシアのヘリコプター空母にはフランスの揚陸艇CTM及びL-CATが装備されなければなりません。
ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは4隻の高速艇STMを受領し、セヴァストーポリは2隻のカタマランL-CATを」
対談者は話した。
彼は、1隻の「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦が、2タイプの艇を同時に収容できる事を想い起した:1隻のL-CAT及び2隻のCTMを。
しかし、情報提供者は強調した。
「(ロシア)海軍総司令部は、艇を混合搭載しない事を決定しました」
「ウラジオストクの4隻のCTMは、それぞれ1両の主力戦闘戦車T-90或いはT-72M、もしくは2両の装甲車BMP或いはBTRを輸送できます。
セヴァストーポリの2隻のL-CATは、それぞれ2両の戦車もしくは4両の装甲車を装備します」
防衛産業企業体の代理人は説明した。
「全ての艇には、装甲車両の他に、ロシア製の電波機器及び電子兵装が装備されます。
更に、これらは全て戦闘管理システム及びヘリコプター空母の兵装と完全にインテグレートされます。
艇の費用は、契約に含まれています」
対談者は説明した。
ロシア海軍の為に2隻の「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦を建造する為の12億ユーロの契約は、2011年6月にサンクトペテルブルクへ署名された。
文書により、フランスのサンナゼールのSTX造船所での最初の2隻の艦の建造が提供される。
建造には36ヶ月間が割り当てられる。
最初の艦「ウラジオストク」2014年12月にロシア海軍へ納入される予定であり、2隻目の艦「セヴァストーポリ」は2015年11月である。
ロシアのヘリコプター揚陸ドック艦は排水量21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
乗組員は177名であり、更にヘリコプター空母は450名の海軍歩兵を収容可能である。
航空隊は16機の多用途打撃ヘリコプターKa-52K-Ka-52「アリガートル」の海軍ヴァージョン-から成り、同時に6機の飛行甲板からの発着が可能である。
艦の貨物デッキには、40両の戦車或いは70台のトラックを収容できる。
「ミストラル」は、4つの任務を一度に行なえる。
それはヘリコプター搭載運用、兵員の地上への揚陸、指揮センター、浮揚病院である。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
現在、ロシア海軍向け「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦2隻が建造中です。
1番艦「ウラジオストク」は2013年10月15日に進水しており、2014年11月1日にロシアへ引き渡され、その後、約1年間かけてロシア製兵装のインテグレートが行なわれます。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは進水した]
[ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月1日にロシア海軍へ納入される]
[ミストラル級へのロシア製兵装のインテグレートには約1年を要する]
2番艦「セヴァストーポリ」(の前半部分)は、2013年6月18日にフランスのサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]
同艦の後半部分は、2013年7月4日にロシアのバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦の後部はバルト工場で起工された]
この2隻の乗組員はロシア太平洋艦隊から集められます。
[ロシア太平洋艦隊はミストラル級2隻の乗組員を編成する]
この2隻の為の埠頭の建設もウラジオストクで始まっています。
[ウラジオストクでミストラル級ヘリ空母の為の埠頭の建設が始まった]
そのロシア海軍向け「ミストラル」級の搭載艇ですが、以前にはフランスからカタマラン揚陸艇L-CATを購入すると報じられていました。
[ロシアはフランスから揚陸艇L-CATを購入する]
[ロシア海軍のミストラル級の為に4隻のフランス製揚陸艇が建造される]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは4隻のフランス製揚陸艇を搭載する]
しかし今回の記事によると、1番艦「ウラジオストク」は4隻の揚陸艇CTM(Chalands de Transport de Matériel)、2番艦「セヴァストーポリ」は2隻のカタマラン揚陸艇L-CAT(Landing-Catamaran)を搭載する事に決まったようです。
CTM(「ウラジオストク」に4隻搭載)


L-CAT(「セヴァストーポリ」に2隻搭載)


フランス海軍の「ミストラル」級の場合、この2タイプを混載する事も有りますが、ロシア海軍では、全く別々に搭載する事になります。
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