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ロシア海軍のラーダ級潜水艦は非大気依存(AIP)機関を装備する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年2月20日11時30分配信
【(ロシア)海軍のプロジェクト「ラーダ」潜水艦には非大気依存機関が装備される】
モスクワ、2月20日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍新世代潜水艦(プロジェクト677「ラーダ」)には、嫌気性非大気依存動力装置が装備され、大いなる隠密性と自立性が提供される。
木曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団に伝えた。

現在、嫌気性非大気依存装置「セヴマシュ」で開発されている。
最初のプロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦は、2016年にこの動力装置を装備する計画である。

「海軍の潜水艦戦力の段階的再装備において、非核動力潜水艦は、将来的には、嫌気性(非大気依存)動力装置の装備に基ずく新たな原理の動作(非核動力潜水艦の為の)が導入が示唆され、隠密行動及び自立性の大幅な向上を可能とします」
提督は話した。

計画によると、多目的原子力潜水艦及び非核動力潜水艦の戦闘能力の増加は、将来ロボット複合体兵装のインテグレートにより達成される。

「長期的見通しでは、新世代水中艦のトップ艦及び生産艦の作成は、統一水中プラットフォームの建造により提供され、統一戦闘プラットフォームに基づく多目的艦シリーズの建造、様々な排水量のモジュール設計、新世代多機能ロボット複合体の作成が行なわれます」
チルコフ
は話した。

総司令官によると、モジュール方式多目的戦闘プラットフォームは、水上艦、そして潜水艦の為に建造する事が出来る。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]

プロジェクト677「ラーダ」級潜水艦は3隻が起工され、1隻が就役しています。

[プロジェクト667「ラーダ」級]
B-585「サンクトペテルブルク」:1997年12月26日起工/2004年10月28日進水/2010年4月22日就役
B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工/2017年就役予定
B-587「セヴァストーポリ」:2006年11月10日起工/2017年就役予定


2番艦以降の建造工事は凍結されていましたが、2013年2月に建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2013年7月15日、建造再開の為の契約が締結されました。
[ラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットの建造再開の為の契約が締結された]

既に就役している1番艦「サンクトペテルブルク」は、2013年10月に北方艦隊基地へ回航されました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以前(2013年5月)、ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、「ラーダ」級の為の非大気依存(AIP)機関が2016年までに完成すると述べています。
[ラーダ級潜水艦の為の非大気依存発電装置は2015-2016年に完成する]

この非大気依存機関は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]

そして今回、チルコフ提督は、2016年に最初の「ラーダ」級潜水艦非大気依存機関を装備すると述べました。

非大気依存機関セヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」造船所で開発されるとの事であり、そして現在、「ラーダ」級の1番艦「サンクトペテルブルク」ムルマンスク近郊に居ます。
「ラーダ」級の2番艦以降は、2017年に就役する予定です。

最初に非大気依存機関を装備する「ラーダ」級は、「サンクトペテルブルク」になるかもしれません。
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