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ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年2月24日9時03分配信
【ネフスキー船舶建造-船舶修理工場は中型海洋給油船の建造に着手する】

ネフスキー船舶建造-船舶修理工場は、プロジェクト23130中型海洋給油船・工場番号901号の建造に着手する。
本日は、製造に必要な金属の購入と、切断が始まる。
機器及び材料を購入する為の入札が発表される。

起工は2014年4月に予定されている。

2013年11月1日、ロシア連邦国防省の軍用装備、特殊機器、資材を供給する連邦機関とネフスキー船舶建造-船舶修理工場との間でプロジェクト23130給油船を建造する国家契約への署名が行なわれた。
この契約へ署名する権利は、入札に勝利した結果、有限会社「ネフスキー船舶建造-船舶修理工場」へ与えられた。

[給油船の主な特性]
全長-130m
最大幅-約21m
吃水-約7m
載貨重量-吃水7m時で約9000トン
最大速力-16ノット
自立行動期間-60日
乗員-24名


航行領域-ロシア海事登録船舶の規則による船のクラスに応じ、制限無し。

署名された国家契約によると、船は2016年末に発注者へ引き渡されなければならない。

有限会社「ネフスキー船舶建造-船舶修理工場」サンクトペテルブルクから40kmのシュリッセリブルク市ネヴァ川左岸に在り、ロシア北西における最古の水上輸送会社の1つである。
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1952年からは艦船建造に従事している。
海洋及び河川クラスの様々なタイプ及び用途の船の建造と、全ての種類の船の修理を行なっている。
ネフスキー工場の造船能力は、全長140メートルまでの船の進水及び修理、ドックは重量3000トンまで入渠することが出来る。


ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130に関しては、昨年(2013年)5月、建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、今回の記事に有る通り、ネフスキー造船所で建造される事になりました。
正式な船の起工は今年4月ですが、その前の段階のプレートカットが始まりました。

以前の報道によるとプロジェクト23130中型海洋給油船は2隻が建造される計画ですが、今回の記事では1番船(工場番号901号)にしか触れられておらず、2番船についての情報は有りません。

【「ネフスキー船舶建造-船舶修理工場」公式サイト】
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現在、ロシア連邦海軍に在籍する給油船(補給艦)は以下の通りです。
ただし、これらの船が全て稼働状態に置かれているわけではありません。

[太平洋艦隊]
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」(プロジェクト1559V)1978年就役
中型海洋給油船「ぺチェンガ」(ドゥブナ型)1979年就役
中型海洋給油船「イルクト」(ドゥブナ型)1975年就役
中型海洋給油船「イジョーラ」(プロジェクト160)1970年就役
中型海洋給油船「イリム」(プロジェクト160)1972年就役

[北方艦隊]
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」(プロジェクト1559V)1973年就役
中型海洋給油船「ドゥブナ」(ドゥブナ型)1974年就役
中型海洋給油船「ヴャージマ」(プロジェクトREF-675)1982年就役
中型海洋給油船「カーマ」(プロジェクトREF-675)1982年就役

[黒海艦隊]
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(プロジェクト1559V)1975年就役
中型海洋給油船「イマン」(プロジェクト6404)1966年就役
中型海洋給油船「コイダ」(プロジェクト577)1966年就役

[バルト艦隊]
中型海洋給油船「コラ」(プロジェクト160)1967年就役
中型海洋給油船「エリニヤ」(プロジェクト160)1968年就役
中型海洋給油船「レナ」(プロジェクト577)1966年就役


一番新しい北方艦隊所属のプロジェクトREF-675でも既に艦齢30年を超えており、他の船は艦齢40年以上になります。
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