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ロシア国防省は太平洋艦隊向けコルベットの建造価格増加に同意した

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『イタルタス』より
2014年2月28日12時21分配信
【ロシア連邦国防省は、海軍の為のコルベット建造契約価格の増加に同意した】
モスクワ、2月28日/イタルタス

ロシア連邦国防省は、係争中の国家防衛発注下の契約における価格の今後の再検討リストからアムール造船工場強調文プロジェクト20380コルベットの建造契約を除外し、造船所から提案された費用の増加に同意した。
本日、軍当局のトップの代理ユーリー・ボリソフテレビ局『ロシア24』の生放送で述べた。

「私共は、いわゆる価格戦争の要因となった個々の活動について確認しており、それについて、我々は既に実行に移していると申し上げます」
彼は話した。

国防相代理は、最近のセルゲイ・ショイグ国防相の極東への出張の際、彼がアムール造船工場を訪れた事を想い起した。
「私共は、以前に締結したコルベット供給契約を見直し、価格の増加へと進みました。
それが証明された時、私共は再検討し、そこへと進みました」

国防相代理は付け加えた。

軍当局の要求により、アムール造船工場は現在2隻のプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」を建造し、ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト877「ワルシャワンカ」級の修理と近代化を行なう。
これらの契約の総費用は300億ルーブルを超える。


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク-ナ-アムーレアムール造船工場で起工されましたが、建造工事は遅延しています。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]

太平洋艦隊向けの2隻目のコルベット「グロームキー」は2012年4月20日に起工されています。
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]

これらのコルベットの建造遅延の原因の1つは、建造価格を巡る造船所と国防省の対立にありました。
[ロシア太平洋艦隊の為の2隻の新型コルベットの建造は価格を巡る問題により遅延する]

極東で建造されているコルベットの各種コンポーネントは、ロシア西部(サンクトペテルブルク付近)から極東まで輸送されます。
[新型コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物はコムソモリスク-ナ-アムーレに到着した]
[太平洋艦隊の為の新世代コルベットの部品が製造される]

従って、サンクトペテルブルク造船所「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造される同型のプロジェクト20380コルベットに比べ、コンポーネント輸送費用が余分に掛かる事になります。
当然、コルベットの建造費も、その分増える事になり、アムール造船所側にしてみれば、その分の費用を考慮して貰わなければ割に合わないわけです。

今回、ユーリー・ボリソフ国防相代理は、具体的なことには言及していませんが、おそらくは、この辺りの事情を考慮し、建造費用の値上げに同意したのでしょう。

2014年2月中旬にセルゲイ・ショイグ国防相はアムール造船工場を視察し、作業が非効率的であると批判しましたが、その一方で造船所側の要求も聞き入れています。
[コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍の為の新世代艦艇を建造する]
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