キプロス大統領は空母アドミラル・クズネツォフを訪れた



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年2月28日17時07分配信
【重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」乗組員はキプロス共和国大統領率いる代表団を迎えた】
本日(2月28日)、キプロス共和国大統領ニコス・アナスタシアジス率いる同国代表団は、業務寄港の為にリマソール港(キプロス)へ滞在している重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」を表敬訪問に訪れた。
重航空巡洋艦へ乗り込んだ代表団は、キプロス共和国国防相フォティス・フォティウとキプロス共和国海軍司令官キリヤコス・ポガニス大佐から成る。
名誉ある賓客の歓迎式典がロシア艦の飛行甲板上で開催され、両国の国歌が演奏され、儀仗兵が並んだ。
式典の後、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」艦長セルゲイ・アルタモノフ1等海佐は艦内見学を行ない、航空巡洋艦の技術的特性及び兵装、そして艦上航空機Su-33及びヘリコプターKa-27の能力について話した。
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」のリマソール港訪問は、ロシアとキプロス共和国の国家間協力の歴史上で初めてのロシア航空艦の業務訪問となる。
同港への停泊中、艦の乗組員は物資を補充し、長期航海後に沿岸で休養する機会を与えられる。
数日中に重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」はリマソール港への業務寄港活動を終了し、地中海に常時駐留して行動するロシア海軍艦船連合部隊の一員としての活動を再開する予定である。
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の遠距離航海は2013年12月17日に始まった。
重航空巡洋艦の航海は、世界の大洋の戦略的に重要な海域におけるロシア海軍艦の常時の存在を再開するというロシア連邦国防省の要請の枠組において実施され、数ヶ月間に渡って続けられる。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]
[北方艦隊航空艦グループ]指揮官ヴィクトル・ソコロフ少将
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」
救助曳船「ニコライ・チケル」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
中型海洋給油船「カーマ」
その後、ノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはノルウェー海でヘリコプターの発着訓練を行なった]
「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船はノルウェー海でサイクロンに遭遇しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはサイクロンの中を通過する]
2014年の新年は北東大西洋(正確にはスコットランド沖)で迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは大西洋で新年を迎える]
[2013年12月末にブリテン駆逐艦はスコットランド沖で空母アドミラル・クズネツォフを追跡した]
2014年1月初頭、北海において艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行なわれました。
[空母アドミラル・クズネツォフは北海で艦上戦闘機Su-33の飛行訓練を実施した]
1月10日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは英仏海峡を通過し、ジブラルタル海峡へ向かった]
その後、フランス海軍と合同演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入る前にフランス海軍と合同演習を行なった]
1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]
1月20日、地中海で就役(海軍旗初掲揚)23周年の記念日を迎えました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海で就役23周年を迎えた]
同日、航空艦グループの給油船「セルゲイ・オシポフ」は物資補充(現地で購入)の為にアルジェリアのアルジェ港へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した]
1月23日、地中海西部の停泊地を抜錨し、東へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった]
翌1月24日、バレアレス諸島南方において艦上戦闘機Su-33の空戦訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海で空戦訓練を実施する]
1月28日、補給の為にマルタ島南東海域へ投錨しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはマルタ島沖に投錨した]
その後、マルタ島沖を抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33はスクランブル当直に就く]
2月6日、給油船「セルゲイ・オシポフ」は、物資補充の為、キプロス島へ入港しました。
[給油船セルゲイ・オシポフはキプロスへ寄港した]
2月10日、地中海東部に到着し、既に2013年11月上旬から地中海で行動中の北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部で原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと合流した]
その後、キプロス島南西海域で洋上補給を行ない、南東海域へ移動して艦載機の飛行訓練を開始しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島南東で艦載機の訓練飛行を行なった]
[空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の訓練は続く]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海東部で飛行訓練を継続する]
2月27日、キプロスのリマソール港を訪れました。
[空母アドミラル・クズネツォフは初めてキプロスを訪問した]

翌2月28日、リマソール港の「アドミラル・クズネツォフ」をキプロス大統領、キプロス国防相、キプロス海軍司令官が訪れました。
ただ、「アドミラル・クズネツォフ」のサイズではリマソール港の岸壁へ接岸できないので、沖合に投錨しています。


なお、北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」も2月中旬にリマソール港へ寄港しています。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは再びキプロスを訪れた]
[キプロス国防相は重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを訪れた]
- 関連記事
スポンサーサイト