2名のSu-33パイロットは空母アドミラル・クズネツォフへの200回目の着艦を達成した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年3月11日12時21分配信
【北方艦隊艦上航空隊飛行士は専門記録を破った】
地中海エリアで訓練飛行を実施中のロシア英雄イーゴリ・マトコフスキー大佐とパーヴェル・ポドグゾフ中佐は、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」甲板への200回目の着艦を成し遂げた。
現在、イーゴリ・マトコフスキーとパーヴェル・ポドグゾフは、ロシア海軍航空隊において活動中の戦闘飛行士の中で唯一、航空巡洋艦への200回目の着艦を果たしている。
空中での飛行勤務遂行中、彼等と他の艦上航空隊飛行士は、戦闘機Su-33の操縦技術向上を目的とした、あらゆる高度、速度、そして過負荷での高等かつ複雑な飛行術形態を実行する演習に取り組んだ。
北方艦隊海洋航空隊・独立艦上戦闘機航空連隊の戦闘機飛行士は、世界で唯一、北極緯度及び南洋という条件下において重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」甲板への着艦を一年中行なっている。
北方艦隊航空艦グループの遠距離航海は2013年12月17日に始まった。
以来、北方艦隊航空連隊飛行士は、公海上の航空巡洋艦の甲板からのフライトを実施し、かなり多くの実務経験を得ている。
160回以上の発艦が行なわれ、合計で空中に約130時間滞在している。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]
2014年1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]
1月23日、地中海西部の停泊地を抜錨し、東へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった]
翌1月24日、バレアレス諸島南方において艦上戦闘機Su-33の空戦訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海で空戦訓練を実施する]
1月28日、補給の為にマルタ島南東海域へ投錨しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはマルタ島沖に投錨した]
その後、マルタ島沖を抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33はスクランブル当直に就く]
2月10日、地中海東部に到着し、既に2013年11月上旬から地中海で行動中の北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部で原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと合流した]
その後、キプロス島南西海域で洋上補給を行ない、南東海域へ移動して2月13日から艦載機の飛行訓練を開始しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島南東で艦載機の訓練飛行を行なった]
[空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の訓練は続く]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海東部で飛行訓練を継続する]
2月27日~3月2日、キプロスのリマソール港を訪れました。
[空母アドミラル・クズネツォフは初めてキプロスを訪問した]
[キプロス大統領は空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]
[空母アドミラル・クズネツォフはキプロスを去り、地中海東部に滞在する]
その後も地中海東部で艦上戦闘機Su-33の空戦訓練が続けられました。
[空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機は地中海で空戦訓練を続ける]
そして、地中海での飛行訓練の最中に2名のSu-33パイロットが「アドミラル・クズネツォフ」への200回目の着艦を達成しました。
イーゴリ・フェオクチストヴィチ・マトコフスキー大佐は1961年5月21日にウクライナのセヴァストーポリで生まれ、1982年にV.M.コマロフ記念エイスク高等軍事飛行士学校を卒業し、バルト艦隊航空隊に配属されました。

「アドミラル・クズネツォフ」での勤務は1990年代末からであり、1998年に初めて同艦へ着艦しました。
2006年から2009年まで「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ名称記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」司令を務めました。
2008年4月には「ロシア連邦英雄」勲章を授与されています。
航空連隊司令の座を降りた現在も「アドミラル・クズネツォフ」のSu-33パイロットとして勤務しており、今回の遠距離航海にも参加しています。
もう1人のパーヴェル・ポドグゾフ中佐は、第279艦上戦闘機航空連隊の副司令です。

なお、「アドミラル・クズネツォフ」への着艦を最も多く行なったパイロットは、2001年に殉職したチムール・アパキージェ少将です。
(合計283回)
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]
現在のロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将も元Su-33パイロットであり、1997年から2002年まで第279艦上戦闘機航空連隊司令を務めていますが、「アドミラル・クズネツォフ」への着艦は約150回です。
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