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解体中のオスカーII級原潜クラスノダールで火災が発生した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年3月17日12時40分配信
【ムルマンスク州の艦船修理工場「ネルパ」で火災が発生した】
モスクワ、3月17日-ロシア通信社ノーボスチ

月曜日午後、大手の艦船修理工場「ネルパ」で火災が発生した。
ロシア通信社ノーボスチは、この地域の治安機関の情報提供者より伝えられた。

「予備データによると、解体中の潜水艦(艦の「切断」部分)で火災が発生しました」
対談者は話した。

後に同社広報サービスは、火災が解体中の原子力潜水艦「クラスノダール」で発生したと説明した。
核燃料は既に無く、放射線の脅威は存在しない事を同社は確約した。
火災は既に局限化され、負傷者は無く、周囲の建物にも被害は無い。

(ネルパ)工場広報秘書官イリーナ・アンズラトワ:
「燃えたのはゴムであり、多大な煙が発生し、煩雑さは最上レベルです。
放射線の脅威は潜水艦には存在していません。
核燃料は撤去されておりますので」


非常事態省は、船体金属の切断時に火災が発生し、その辺に有ったゴミへ延焼したと付け加えた。

火災の原因となった原子力潜水艦「クラスノダール」は、2010年に(ロシア)海軍から除籍されたと同社の情報提供者はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

[「ネルパ」工場とは]
艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」のサイトによると(「ネルパ」は同社の支所)、工場はムルマンスクの北方30kmに位置している。
「艦船修理工場ネルパは、ソヴィエト海軍の原子力潜水艦の機器メンテナンス、修理、近代化の為に意図、作成されました。
1974年から現在までに工場は、海軍の30隻以上の原子力潜水艦を修理、納入し、更に80隻以上の軍用艦及び民間船、その他の船舶を修理、納入しました」

サイト上では、こう述べられた。

原子力潜水艦「クラスノダール」(プロジェクト949A整理名「アンテイ」NATO分類-オスカーII)は、ロシア海軍から除籍された最後のソヴィエト潜水艦である。
潜水艦は1985年に進水し、その翌年に北方艦隊へ加入した。
「ネルパ」は、今年中に解体を完了しなければならないと述べた。
1998年以降、「ネルパ」は合計で50隻以上の潜水艦を解体した。

ロスアトムによると、1980年代末以降に海軍から199隻の第1世代、第2世代、そして第3世代の一部の原子力潜水艦が除籍された-120隻は(ロシア)北西で、79隻は極東で。
ロシアでは、合計3社が原子力潜水艦の処理・解体に従事している-セヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」(アルハンゲリスク州)スネジュノゴルスク「ネルパ」(ムルマンスク州)、そして極東閉鎖行政区域ボリショイ・カーメニ「ズヴェズダー」で。


プロジェクト949A原子力潜水艦K-148「クラスノダール」は1982年7月22日に起工され、1985年3月3日に進水し、1986年9月30日に海軍へ納入され、10月12日に海軍旗を初掲揚し、11月5日に赤旗北方艦隊へ編入されました。
当初は「巡洋潜水艦」に分類されていました。

1992年7月3日、「原子力水中巡洋艦」に艦種変更されました。

1993年4月6日、「クラスノダール」と命名されました。

1996年、オーバーホールを行なう為、セヴェロドヴィンスクへ回航されましたが、資金の割り当ては無く、修理作業に着手される事は有りませんでした。

1998年7月28日、海軍の戦闘編制から除外され、予備役保管される事になりました。

2010年にはロシア海軍から除籍され、同年11月に「ネルパ」工場へ回航されました。
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そして解体作業中の2014年3月17日に火災が発生しました。
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