フランスはロシアへのミストラル級輸出のキャンセルを考慮するかもしれないが、それを実行に移す事は多大なペナルティを伴う

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年3月18日12時08分配信
【フランスはロシア連邦との「ミストラル」契約のキャンセルを考慮するかもしれない】
パリ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ

パリは、ヘリコプター母艦「ミストラル」型に関するロシア連邦との合意の廃止を検討するかもしれない。
だがそれは、フランス側へ損害を与える事が危惧されるだろう。
フランス外相ローラン・ファビウスは表明した。
彼は3月初頭、軍事契約に関する制裁は未だ考慮していないと表明している。

ファビウスによると、もしもロシア連邦ウクライナ及びクリミア周辺の状況に対し、現在の路線を継続するのならば
「その後、僕達は、この契約のキャンセルを提示するかもしれません。
ですが、それは簡単な事じゃないんですよ。何しろ、それをやったらフランス側にマイナスの影響を及ぼしますからね。
君達は、この点について理解する必要が有りますよ」

ファビウスは、テレビ局TF1の生放送に出演し、「ミストラル」供給契約に関する質問に対する返答で、こう話した。

彼は、それが実行されるのは「制裁の第3レベル」であると指摘した。

「この場合、僕達は、他国、特にブリテンに対し、ロンドンに居るロシアのオリガルヒに対する手段として適切な措置を講じるように促すでしょう。
制裁は、全てに対し適用されなければなりません」

外相は説明した。

月曜日、ヨーロッパ連合諸国の外相は、ロシア及びウクライナの公人に対し、ヨーロッパ連合への入国禁止、ヨーロッパ連合での資産凍結を含む制裁を科す事を決定した。
彼らが「ウクライナの領土保全を侵害する」罪を犯したと考えるが故に。
公式声明によると、制裁は3月17日から施行され、9月17日まで有効であると説明されている。

先だってロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは話した。
現在の世界においては、全てが相互に繋がり、全てが相互に依存しているが故に、ウクライナ周辺の状況に関して可能な制裁は、相互に被害を及ぼすだろう。
ロシア外務省の公式代理人アレクサンドル・ルカシェヴィチは、モスクワは可能な制裁に対応し、必ずしも影響されないと述べた。


『イタルタス』より
2014年3月18日11時12分配信
【「統合造船業営団」情報提供者:「ミストラル」の契約破棄には深刻なペナルティが伴う】
モスクワ、3月18日/イタルタス

フランスにおけるヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型2隻の建造契約の破棄は、ロシアは、既に(フランス側へ)(契約総額の)半額以上を支払っているが故に、深刻なペナルティを伴う事になるだろう。
イタルタスは、「統合造船業営団」の情報提供者より伝えられた。
彼は、フランス外務省が、フランス側は、この艦に関する取引をキャンセルするかもしれないと表明した事に対しコメントした。

「純粋に資金面からこの問題を見れば、2011年の契約においては、契約上の義務に対する障害が生じた場合、非常に深刻なペナルティが提示されている事は注目に値します」
対談者は話した。

「2隻のミストラル建造契約において、ロシアは既にフランスへ半額以上を支払っております」
情報提供者は話した。
彼によると、それは7億ユーロである。

「ヨーロッパにおける労働及び工業生産のコストがロシアよりもかなり高いという事実を考慮すれば、我々は、カタログ通りの費用-2億5000万ユーロで1隻のミストラルを建造しております。
フランスと締結した2隻の艦の契約額は11億2000万ユーロです」

情報提供者は付け加えた。
「ロシアの造船所で建造すれば、同じような特性を有するヘリコプター揚陸艦を2隻では無く、4-5隻は建造できますよ」

フランス外相ローラン・ファビウスは、月曜日にテレビ局TF-1の生放送に出演し、パリは、ウクライナ状況が更に悪化した場合、ロシアへの「ミストラル」売却をキャンセルする選択肢を検討するかもしれないと表明した。

「軍艦ミストラルの売却契約キャンセルの可能性は、ロシアに対する制裁の第3レベルの枠組における施策のリストに含まれています」
外相は話し、フランスは、そのような決定を自国だけで決定する用意は無いと付け加えた。
ファビウスは説明した。
「この場合、単独で行動するつもりは御座いません。必要ならば、他の国:特にブリテンに対し、同様に、ロンドンに居るロシアのオリガルヒ財閥への(大規模な)施策を実施するように促します」

3月初頭、ブリュッセルにおいて、フランス大統領フランソワ·オランドは、ロシアへの2隻の軍艦「ミストラル」型売却契約について「現段階においては」中断していないと表明した。
「フランスは、署名した契約の規定を遵守しております。
我々は、これをキャンセルする必要などという段階には有りませんし、そのような事態を避ける事を望んでおります」

彼は話した。

[「ミストラル」建造契約]
ロシア海軍の為に2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦を建造する為の11億2000万ユーロの契約は、2011年6月にサンクトペテルブルクで署名された。
これにより、フランスサンナゼールSTX造船所での最初の2隻の艦の建造が提供される。
1番艦「ウラジオストク」は進水しており、2014年にロシア海軍へ納入される予定であり、2番艦「セヴァストーポリ」は2015年である。

ロシア連邦において3隻目と4隻目の「ミストラル」を建造する事に関する問題は、「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の運用結果に基づいて決定されなければならない。

サンクトペテルブルクバルト工場では、2隻目のヘリコプター母艦「ミストラル」型の後部の建造が続けられており、フランスのサンナゼール強調文では、同時に同艦の前部が組み立てられている。
サンクトペテルブルクからフランスへの後部の海上移送は7月に予定されている。

[技術的特性]
ヘリコプター母艦「ミストラル」は排水量21,000トン、船体最大長210メートル、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
乗組員は170名であり、更に艦は450名を収容可能である。
航空隊は16機のヘリコプターから成り、同時に6機の飛行甲板からの発着が可能である。
艦の貨物デッキには、40両の戦車或いは70台のトラックを収容できる。

「ミストラル」は、4つの任務を一度に行なえる。
それはヘリコプター搭載運用、兵員の地上への揚陸、指揮センター、浮揚病院である。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2014年3月5日に最初の航海試験を実施しました。
[ロシア海軍向けミストラル級1番艦ウラジオストクは最初の洋上試験を行なった]

2番艦「セヴァストーポリ」の建造も進められています。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリの後部の建造はスケジュール通りに進行している]


今回の記事では、最近のウクライナ情勢に関連し、フランスロシアへの「ミストラル」級売却契約をキャンセルする可能性について触れられていますが、実際には、そう簡単な事ではありません。
ファビウス外相は、契約キャンセルが「フランス側へ損害を与える」「フランス側へマイナスの影響を及ぼす」と述べています。

それが具体的にどのような事を指すのかと言うのが、2つ目の記事です。

ロシアはフランスへ契約総額11億2000万ユーロの内の半額以上の7億ユーロを支払っており、今さらキャンセルすれば、フランス側は膨大な違約金を支払わなければならなくなるという事です。
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