AIP機関を装備する改ラーダ級潜水艦は2018年までに完成する
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年3月19日11時00分配信
【嫌気性装置を有する最初の非核動力潜水艦は2018年までに完成する】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍の為の嫌気性装置を有する最初の非核動力潜水艦は2018年までに完成する。
水曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は記者団に伝えた。
この実験用嫌気性装置は、プロジェクト677潜水艦「ラーダ」への装備が計画されている。
古典的な発電装置を有する同プロジェクトのトップ艦「サンクトペテルブルク」は、現在、バレンツ海で試験が行われている。
「業界は、この(嫌気性)装置の作成を2015-2016年に完了させる事を約束しており、ロシア海軍の為の嫌気性装置を有する最初の非核動力潜水艦は、2016-2017年に完成します」
チルコフは話した。
この提督の表明は、3月19日のロシア連邦の祭日「潜水艦乗組員の日」に合わせて行なわれた。
非大気依存発電装置の主な利点は、潜水艦の隠密性の増加に有る。
潜水艦は、バッテリーを充電する為に浮上する事無く水中に滞在できる。
ロシアが開発した非大気依存発電装置は、水素の生成方法において外国の同類とは根本的に異なっている。
それは潜水艦の中に高純度水素を貯蔵するのではなく、この装置により、改質装置を用いたディーゼル燃料の消費量に応じた水素の生成が提供される。
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
プロジェクト677「ラーダ」級潜水艦は3隻が起工され、1隻が就役しています。
[プロジェクト667「ラーダ」級]
B-585「サンクトペテルブルク」:1997年12月26日起工/2004年10月28日進水/2010年4月22日就役
B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工/2017年就役予定
B-587「セヴァストーポリ」:2006年11月10日起工/2017年就役予定
2番艦以降の建造工事は凍結されていましたが、2013年2月に建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
2013年7月15日、建造再開の為の契約が締結されました。
[ラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットの建造再開の為の契約が締結された]
既に就役している1番艦「サンクトペテルブルク」は、2013年10月に北方艦隊基地へ回航されました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]
以前(2013年5月)、ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、「ラーダ」級の為の非大気依存(AIP)機関が2016年までに完成すると述べています。
[ラーダ級潜水艦の為の非大気依存発電装置は2015-2016年に完成する]
この非大気依存機関は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]
チルコフ提督は、以前にも「ラーダ」級潜水艦が非大気依存機関を装備すると述べています。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦は非大気依存(AIP)機関を装備する]
ロシアは第4世代の「ラーダ」級に続く第5世代非核動力潜水艦として「カリーナ」級の設計を進めています。
[ロシア海軍第5世代AIP潜水艦プロジェクトはカリーナと命名された]
「カリーナ」級は非大気依存発電装置(AIP)が標準装備となりますが、この「カリーナ」級の為の非大気依存発電装置のプロトタイプが「ラーダ」級に搭載されるという事です。
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