ウクライナ潜水艦ザポリージャ、ロシア黒海艦隊へ編入?

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年3月21日13時52分配信
【ウクライナ潜水艦「ザポリージャ」は黒海艦隊の編制へ加入する】

3月21日、ウクライナ海軍潜水艦「ザポリージャ」艦長ロベルト・シャギエフ1等海佐との交渉が完了し、潜水艦ロシア黒海艦隊へ移管される事が決定された。
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『中央海軍ポータル』特派員は伝えた。

ロシア側からは黒海艦隊潜水艦大隊司令アナトーリー・ヴァロチキン1等海佐と参謀長ボリス・レズニク2等海佐が交渉に出席した。

3月22日、78名の乗組員を擁する「ザポリージャ」へのアンドレイ旗掲揚式典が予定されている。
潜水艦は、ストリエツカ湾から、黒海艦隊潜水艦「アルローサ」及び大隊のインフラストラクチュアが在る南湾へ曳航される。
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以前、『中央海軍ポータル』は、大勢のウクライナ船員セヴァストーポリの艦や施設から立ち去ったと報告した。


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【B-435、U-01「ザポリージャ」(ウクライナ海軍)】

ウクライナ海軍唯一の潜水艦「ザポリージャ」は、元々はソ連海軍プロジェクト641潜水艦(フォックストロット級)B-435として1970年3月24日にレニングラードアドミラルティ造船所で起工され、同年5月29日に進水、同年11月6日にソ連海軍へ納入されました。

1970年11月24日、赤旗北方艦隊へ編入され、1971年1月、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイに到着しました。

1970年代~1980年代には北東大西洋地中海で戦闘勤務に就いていました。
この間、1972年にはムルマンスクで、1979年~1981年にはクロンシュタットでオーバーホールが行なわれました。

1990年夏には黒海へ回航され、同年8月27日、黒海艦隊へ転属しました。

翌1991年12月末のソヴィエト連邦解体後は海洋へ出る事も無くなり、セヴァストーポリに係留されたままになりました。

1997年7月11日、ウクライナ海軍へ譲渡され、同月21日にU-01「ザポリージャ」と改名されました。
1997年9月8日、ロシア連邦海軍から除籍されました。

しかしウクライナだけでは同艦を修復、復帰させる事は出来ず、ロシアの助力を得る事になりました。
ウクライナの造船所は、ソヴィエト連邦時代にはソ連海軍向けの大型水上艦を多数建造した経験は有りますが、潜水艦に関しては全く経験が無く、当然ながらノウハウも有りませんでした。
[ロシアは、ウクライナ潜水艦の修理に協力する]
「ザポリージャ」は、ロシア黒海艦隊第13艦船修理工場浮きドックで修復される事になりました。
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2012年から航海試験が開始され、潜航試験も実施されました。



2013年1月、ウクライナ海軍の戦闘編制へ加入しました。

そして2013年6月末、修理を完全に終えてロシア黒海艦隊浮きドックを出渠し、名実ともにウクライナ海軍へ再就役しました。
[ウクライナ潜水艦ザポリージャは完全に修復された]

というわけで、再就役に至るまで、ロシア海軍(黒海艦隊)には大いに世話になっているという点において他のウクライナ海軍艦艇とは異なります。


クリミア自治共和国ロシア連邦へ編入された事により、セヴァストーポリに停泊していたウクライナ海軍艦艇からはウクライナ人乗員が追い出され、残された艦艇はロシアに接収されています。

ウクライナ海軍フリゲート「テルノーピリ」
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艦尾にロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)が掲げられています。

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、在クリミアウクライナ軍将兵は、希望すればロシア連邦軍へ参加できる為の法案に署名しています。

このような動きの中、潜水艦「ザポリージャ」の乗員達は、ロシア黒海艦隊潜水艦部隊(第247独立潜水艦大隊)の幹部(司令と参謀長)の説得も有り、艦から追い出されるよりも、自らロシア海軍へ加わる道を選択したようです。

「ザポリージャ」の乗員達は、例え艦を残してクリミアから退去しても、新たに乗る潜水艦は有りませんし・・・
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