ウクライナ防衛産業は依然としてロシアとの契約を忠実に履行している
- カテゴリ:ガスタービンエンジン代替問題
『アルムス-タス』より
【ウクライナ防衛業界は、依然としてロシアへの輸出契約を定められたスケジュールに厳密に沿って実行している】
モスクワ、3月21日(アルムス-タス)
ウクライナ防衛業界は、依然として海軍の機器に関するロシアへの輸出契約を定められたスケジュールに厳密に沿って実行している
本日(3月21日)、イタルタス特派員は、「統合造船業営団」国家発注・軍事技術協力担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。
「現在の状況を考慮し、統合造船業営団は産業省と共に、ウクライナを含む海外からの製品の入手に関し、輸入の代替の可能性の問題について詳細な分析を行なっております。
これは、あらゆる遅延、混乱、経済制裁の場合による軍事造船プログラムの実行に対する保険という目的で行なわれております」
副総裁は指摘した。
「現時点において、ウクライナ側のパートナーによる供給時期の遅延は有りません。
具体的に申し上げますと、3月に私共は、沿バルト造船工場ヤンターリで建造されているプロジェクト11356の為のガスタービンを、ウクライナの企業ゾーリャ-マシプロイェクトから受け取りました」
「その他の海軍機器プログラムでも、供給時期に関する混乱は有りません。
配送は通常通りの早いペースです。
従いまして、私共には、ウクライナの友人たちに対する不満は一切御座いません」
彼は話した。
「同時に、私共は、情況が不利な方向へ発展する可能性を除外しておらず、その為に準備しています」
統合造船業営団の副総裁は付け加えた。
ロシア海軍の最新の戦闘艦には、ニコラエフに位置するウクライナの国営企業「ガスタービン科学研究複合体ゾーリャ-マシプロイェクト」により製造された動力装置が装備される。
以前、アルムス-タス特派員が「ゾーリャ-マシプロイェクト」マーケティング部長アナトーリー・スタショクより伝えられたように、同社は、最新のロシアのフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型(プロジェクト22350)とフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」型(プロジェクト11356)の為の主動力装置の供給契約を履行している。
ウクライナ企業は、黒海艦隊の為に建造されている最新のロシアのフリゲートの為の主動力装置を6組の製造・供給契約を結んでいる。
それは「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・ブタコフ」「アドミラル・イストミン」、そして「アドミラル・コルニーロフ」である。
以前、ニコラエフは、ロシア企業体「トゥルボルス」を通じ、造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ、新たなロシアのプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」及び「アドミラル・カサトノフ」の為の出力6万馬力のM56機関2組を製造し、供給した。
同プロジェクト3隻目のフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の為の機関の製造は完了している。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]
プロジェクト22350フリゲートには、ロシア・ウクライナ共同開発のガスタービンエンジンが搭載されます。

フリゲート「アドミラル-フロータ・カサトノフ」に搭載されるガスタービンエンジン


プロジェクト11356フリゲートにも、ウクライナ製のガスタービンエンジンが搭載されています。

最近のウクライナ情勢の悪化を受け、西側諸国はロシアへの制裁を行ない、軍事協力に関しても、「ミストラル」級を除く大部分は停止されています。
しかし、肝心のウクライナは、今回の記事に有るように、今月に入っても、依然としてロシアへのガスタービンエンジン納入を続けています。
なお、ウクライナ製の艦艇用ガスタービンのユーザーとしては、ロシアの他に中国が居ます。
中国は、つい最近までガスタービンを国内で製造する事が出来ず、ウクライナからの完成品輸入に頼っていました。
この為、ガスタービンを搭載する駆逐艦クラスの水上戦闘艦に関しては、大量に建造する事が出来ずにいました。
2000年代前半、中国が新型駆逐艦を少数しか建造しなかったのは、この為です。
(ディーゼルエンジンは国産出来た為、ディーゼル機関搭載の054A型フリゲートは大量に建造した)
しかし、この数年でウクライナのガスタービンを国産化する目途が立った事を受け、中国海軍は駆逐艦の「量産」に踏み切りました。
【ウクライナ防衛業界は、依然としてロシアへの輸出契約を定められたスケジュールに厳密に沿って実行している】
モスクワ、3月21日(アルムス-タス)
ウクライナ防衛業界は、依然として海軍の機器に関するロシアへの輸出契約を定められたスケジュールに厳密に沿って実行している
本日(3月21日)、イタルタス特派員は、「統合造船業営団」国家発注・軍事技術協力担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。
「現在の状況を考慮し、統合造船業営団は産業省と共に、ウクライナを含む海外からの製品の入手に関し、輸入の代替の可能性の問題について詳細な分析を行なっております。
これは、あらゆる遅延、混乱、経済制裁の場合による軍事造船プログラムの実行に対する保険という目的で行なわれております」
副総裁は指摘した。
「現時点において、ウクライナ側のパートナーによる供給時期の遅延は有りません。
具体的に申し上げますと、3月に私共は、沿バルト造船工場ヤンターリで建造されているプロジェクト11356の為のガスタービンを、ウクライナの企業ゾーリャ-マシプロイェクトから受け取りました」
「その他の海軍機器プログラムでも、供給時期に関する混乱は有りません。
配送は通常通りの早いペースです。
従いまして、私共には、ウクライナの友人たちに対する不満は一切御座いません」
彼は話した。
「同時に、私共は、情況が不利な方向へ発展する可能性を除外しておらず、その為に準備しています」
統合造船業営団の副総裁は付け加えた。
ロシア海軍の最新の戦闘艦には、ニコラエフに位置するウクライナの国営企業「ガスタービン科学研究複合体ゾーリャ-マシプロイェクト」により製造された動力装置が装備される。
以前、アルムス-タス特派員が「ゾーリャ-マシプロイェクト」マーケティング部長アナトーリー・スタショクより伝えられたように、同社は、最新のロシアのフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型(プロジェクト22350)とフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」型(プロジェクト11356)の為の主動力装置の供給契約を履行している。
ウクライナ企業は、黒海艦隊の為に建造されている最新のロシアのフリゲートの為の主動力装置を6組の製造・供給契約を結んでいる。
それは「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・ブタコフ」「アドミラル・イストミン」、そして「アドミラル・コルニーロフ」である。
以前、ニコラエフは、ロシア企業体「トゥルボルス」を通じ、造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ、新たなロシアのプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」及び「アドミラル・カサトノフ」の為の出力6万馬力のM56機関2組を製造し、供給した。
同プロジェクト3隻目のフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の為の機関の製造は完了している。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]
プロジェクト22350フリゲートには、ロシア・ウクライナ共同開発のガスタービンエンジンが搭載されます。

フリゲート「アドミラル-フロータ・カサトノフ」に搭載されるガスタービンエンジン


プロジェクト11356フリゲートにも、ウクライナ製のガスタービンエンジンが搭載されています。

最近のウクライナ情勢の悪化を受け、西側諸国はロシアへの制裁を行ない、軍事協力に関しても、「ミストラル」級を除く大部分は停止されています。
しかし、肝心のウクライナは、今回の記事に有るように、今月に入っても、依然としてロシアへのガスタービンエンジン納入を続けています。
なお、ウクライナ製の艦艇用ガスタービンのユーザーとしては、ロシアの他に中国が居ます。
中国は、つい最近までガスタービンを国内で製造する事が出来ず、ウクライナからの完成品輸入に頼っていました。
この為、ガスタービンを搭載する駆逐艦クラスの水上戦闘艦に関しては、大量に建造する事が出来ずにいました。
2000年代前半、中国が新型駆逐艦を少数しか建造しなかったのは、この為です。
(ディーゼルエンジンは国産出来た為、ディーゼル機関搭載の054A型フリゲートは大量に建造した)
しかし、この数年でウクライナのガスタービンを国産化する目途が立った事を受け、中国海軍は駆逐艦の「量産」に踏み切りました。

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