ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦を黒海艦隊へ配備する計画は無い
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級


『インタファクス』より
2014年3月26日11時40分配信
【ヘリコプター母艦「セヴァストーポリ」は黒海艦隊旗艦となる】
モスクワ、3月26日、インタファクス.RU
第2の「ミストラル」級ヘリコプター母艦「セヴァストーポリ」は2017年にロシア黒海艦隊へ加入し、その主要基地に駐留する。
水曜日、『インタファクス-AVN』は軍当局(国防省)より伝えられた。
「この3年間で、同艦の為の港には駐留インフラストラクチャが建設されます」
対談者は話した。
「ヘリコプター母艦"セヴァストーポリ"は2017年末までに黒海艦隊へ受け入れられます。
この時期までに、同艦の為の適切なインフラストラクチャがセヴァストーポリ(港)に建設されます。
2015年には、ヘリコプター母艦は太平洋艦隊に居ます。
そしてウラジオストクから地中海へ向かい、海軍グループの一員として任務を遂行します。
戦闘勤務完了後、同艦は黒海艦隊の主要基地へ行き、(同艦隊の)旗艦となります」
対談者は話した。
しかし、この情報は、同日夜に否定されました。
他ならぬこの情報を流布した『インタファクス』自身によって・・・
『インタファクス』より
2014年3月26日20時39分配信
【ロシア海軍は「ミストラル」を黒海へ駐留させる決定など下していない】
モスクワ、3月26日、インタファクス.RU
ヘリコプター母艦「ミストラル」を黒海エリアへ配置する計画など無い。
水曜日、ロシア海軍総参謀部の代理人は『インタファクス』へ表明した。
「当初の計画では、ミストラル型ヘリコプター母艦の行き先は太平洋艦隊で調整されており、変更は有りません。
そうです、このタイプの艦を黒海へ配置する決定など下されておりません」
対談者は話した。
彼は、「ミストラル」型ヘリコプター母艦が2017年に黒海艦隊へ加入するという最近のメディア情報(註:他ならぬ上記『インタファクス』記事)についてコメントした。
総参謀部の代理人は、これまでに「ミストラル」の行き先は太平洋艦隊になる予定であると発表されている事を想い起した。
「この計画は、元のままです」
彼は話した。
「既に現在、これらの艦を常時駐留させるた為のインフラストラクチャ施設の建設がウラジオストクで行なわれています」
対談者は指摘した。
彼によると「これらの艦をロシア海軍が軍備採用する具体的な時期について申し上げる事は、まだ難しいですね。
ミストラルは兵器を装備し、国家受領試験の為の航海を実施し、人員を育成する必要が有ります。
これら全ての事には、かなりの時間が必要となります」
海軍総参謀部の代理人は指摘した。
「その後でのみ、この艦をロシア海軍へ軍備採用し、駐留場所を特定する決定を下す事が出来るでしょう」
海軍総参謀部の代理人は話した。
軍艦「ミストラル」級が寄港できるロシア連邦海軍の駐留所に関する問題について、対談者は指摘した。
「この艦が海軍の戦闘編制へ受け入れられた後、艦隊間協同動作の枠組において、北方艦隊の主要基地-セヴェロモルスク市や黒海艦隊の主要基地-セヴァストーポリへ定期的に寄港する事も有り得ます
これらの基地のインフラストラクチュアは、あらゆる排水量の戦闘艦を受け入れ、確実に様々な任務を遂行する為のリソースを作り出すことが出来ます」
海軍総参謀部の代理人は話した。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
『インタファクス』は、昨年(2013年)5月にも、「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」が黒海艦隊へ配備されると報じ、同日『ロシア通信社ノーボスチ』により否定されています。
[ロシア海軍のミストラル級が黒海艦隊へ配備される事は無い]
それは何時ものパターンなのですが、今回のように『インタファクス』の報道を『インタファクス』自身が否定するというケースは極めて異例です。
- 関連記事
スポンサーサイト