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ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島沖で艦載機飛行訓練を再開する

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『イタルタス』より
2014年3月28日11時53分配信
【ロシアの飛行機とヘリコプターはキプロス海域の「アドミラル・クズネツォフ」甲板上から飛び立つ】
ムルマンスク、3月28日/イタルタス

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」艦上に駐留する北方艦隊海洋航空隊の甲板飛行士は、数日中にキプロス島南西海域で戦闘機Su-33及びヘリコプターKa-27の周期飛行を実施する。
金曜日、イタルタス西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガより伝えられたように、航空母艦は、地中海東部に投錨した後、この海域へ移動してきた。

「数日間続いた投錨中、アドミラル・クズネツォフ乗組員は、艦のシステム及び機器の計画メンテナンスを実施し、給油船セルゲイ・オシポフから物資を補充しました」
セルガ
は伝えた。

2013年12月17日に始まった航空巡洋艦の遠距離航海の間に北方艦隊飛行士は公海上の甲板から約300回のフライトを行ない、約260時間に渡り空中に滞在している。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする部隊は、2013年12月17日に遠距離航海へ出発しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海遠征へ出発した]

2014年1月15日、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海へ入った]

1月23日、地中海西部の停泊地を抜錨し、東へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部を抜錨し、東へ向かった]

翌1月24日、バレアレス諸島南方において艦上戦闘機Su-33の空戦訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海で空戦訓練を実施する]

1月28日、補給の為にマルタ島南東海域へ投錨しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはマルタ島沖に投錨した]

その後、マルタ島沖を抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33はスクランブル当直に就く]

2月10日、地中海東部に到着し、既に2013年11月上旬から地中海で行動中の北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部で原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと合流した]

その後、キプロス島南西海域で洋上補給を行ない、南東海域へ移動し、2月13日から艦載機の飛行訓練を開始しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島南東で艦載機の訓練飛行を行なった]
[空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の訓練は続く]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦載機は地中海東部で飛行訓練を継続する]

2月27日~3月2日、キプロスリマソール港を訪れました。
[空母アドミラル・クズネツォフは初めてキプロスを訪問した]
[キプロス大統領は空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]
[空母アドミラル・クズネツォフはキプロスを去り、地中海東部に滞在する]

その後も地中海東部艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が続けられました。
[空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機は地中海で空戦訓練を続ける]
[2名のSu-33パイロットは空母アドミラル・クズネツォフへの200回目の着艦を達成した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフはキプロス島南西海域に居る]

その後、一旦キプロス島沖から離れ、地中海東部の何処か(シリア沖?)に投錨して艦のメンテナンスや物資補給が行なわれました。
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おそらくは、シリアタルトゥース港に居る工作船PM-56を呼び寄せて艦の整備が行なわれたのでしょう。
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その後、再びキプロス島南西海域へ戻り、艦載機の飛行訓練が再開されます。


なお、ヤポーニヤのメディアは、今回の「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征は、最近のウクライナ情勢の悪化の為に実施されたなどと報じていますが、全くの無関係です。

今回の地中海遠征は、遅くとも昨年(2013年)5月には計画されています。
[空母アドミラル・クズネツォフは2013-2014年に遠距離航海を行なう]
[空母アドミラル・クズネツォフは年末に地中海へ行く]

ヤポーニヤメディアは、「アドミラル・クズネツォフ」ウクライナ情勢悪化の為に地中海へ入り、キプロス島沖で演習を実施したなどと報じましたが、当ブログで逐一伝えている「アドミラル・クズネツォフ」の動向を追って行けば、それは馬鹿げた妄想に過ぎない事が分かるでしょう。
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