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ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」の国家受領航海試験は完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2014年4月14日14時51分配信
【最新コルベット「ストイーキー」の国家航海試験は完了した】

プロジェクト20380最新コルベット「ストイーキー」乗組員は、バルト艦隊戦闘射爆場での国家試験の海洋部門を成功裏に終えた。

試験中に工場納入チーム代表は同艦乗組員及びヴィクトール・イワノフ1等海佐が率いる国家受領委員会メンバーと合同で、コルベットの機動性、速度性能、全てのシステム及びユニットの集合体の動作の信頼性、航海機器、電波電子機器、更にはコルベットの兵装をを点検した。

具体的には、水上並びに空中目標へのミサイル及び砲射撃が実行され、魚雷発射複合体の発射、対潜ヘリコプターKa-27コルベット甲板への着艦という課題を果たし、更には、対空防衛が行なわれた。

現在、コルベットは、同艦の検査が行なわれるサンクトペテルブルク造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」への移動を行なっている。
専門技術者と国家委員会メンバーにより、コルベットの機器と全ての使用可能な手段の全体的な状態が評価され、機器及び装置の検印が実施される。

同艦の乗組員にはZIPセット(交換用部品、工具、消耗品と資材)が工場の専門技術者より引き渡され、コルベットの作業は仕上げられる。
発注者による受領引渡証書への署名が行なわれた後、同艦は海軍旗を掲揚し、コルベットバルト艦隊の編制へ加入する。

[参照]
コルベット「ストイーキー」は、プロジェクト20380コルベットの第3の生産艦である。
コルベットプロジェクトは、公開株式会社「海洋工学中央設計局アルマーズ」により開発された。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。
艦の建造には「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体と上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
【動画「将来のコルベット」】

プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットの4番艦「ストイーキー」は2006年11月10日にサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工されました。
[ステレグーシチー型「ストイーキー」起工]

2012年5月30日に進水した後、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁で艤装工事が進められました。
[ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した]

2013年12月上旬から艦の磁力消去作業が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は近日中に航海試験を開始する]
[最新コルベット「ストイーキー」は航海試験の準備を進める]

その後、サンクトペテルブルクからクロンシュタット港(レニングラード海軍基地)へ移動し、2014年1月にフィンランド湾で最初の航海試験が行なわれました。
[最新コルベット「ストイーキー」は最初の航海試験を完了した]

1月24日、カリーニングラードバルチースク海軍基地へ到着しました。
[最新鋭コルベット「ストイーキー」はバルチースク海軍基地へ到着した]

1月29日、海上で試験射撃を実施しました。
[最新コルベット「ストイーキー」の射撃試験が行なわれた]

2月6日、本格的な工場航海試験の為、再びバルチースクを出港しました。
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」は第2段階航海試験を開始した]

約1ヶ月後の3月初頭、「ストイーキー」工場航海試験は完了しました。
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」は工場航海試験を完了した]

3月11日、国家受領試験が開始されました。
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」の国家受領試験が始まった]

それから1ヶ月後、国家受領試験の洋上部門は完了しました。

今後は建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻り、最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

「ストイーキー」は、2014年6月末にロシア連邦海軍へ引き渡される予定です。
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