ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは就役20周年を迎えた

『イタルタス』より
2014年4月17日12時16分配信
【駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」は海軍旗掲揚20周年を迎えた】
ムルマンスク、4月17日/イタルタス特派員イリヤ・ヴィノグラードフ
北方艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)「アドミラル・ウシャコーフ」乗組員は、木曜日に海軍旗初掲揚20周年を迎えた。
イタルタスは、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガより伝えられた。
艦の記念日に式典が開催され、アンドレイ旗が掲げられる。
艦の乗組員を北方艦隊司令部及びコラ異種戦力小艦隊司令部の代表が祝福した。
セルガによると、同艦はバレンツ海の射爆場へ向かう為の積極的な準備を続けている。
近い内に駆逐艦は単独艦での活動への習熟を始める。
「今後数日中に軍事船員は、仮想敵の水上艦との海上戦闘、高射ミサイル複合体や砲兵装を用いた様々な高度・方向からの空中攻撃手段の襲撃の撃退、砲を用いた実地砲射撃による高速小型目標及び浮揚海洋機雷を含めた海上及び沿岸施設の破壊を行ないます」
セルガは伝えた。
戦隊水雷艇「アドミラル・ウシャコーフ」は、ジダーノフ記念造船工場で1988年5月に起工された。
1991年12月に進水した。
1994年4月17日、ロシア海軍の編制へ加入した。
北方艦隊の水上艦連合部隊での勤務中、「アドミラル・ウシャコーフ」乗組員は、北東大西洋及び地中海への遠距離航海へ2度参加した。

プロジェクト956(ソブレメンヌイ型)戦隊水雷艇(駆逐艦)の17番艦「アドミラル・ウシャコーフ」は1988年5月6日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)のA.A.ジダーノフ記念造船工場(現セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、1991年12月28日に進水しました。
当初の艦名は「ベッストラーシヌイ」(恐れを知らない)でした。
1993年11月27日から12月25日までバルト海で工場航海試験が実施され、1994年4月17日にロシア海軍へ納入され、海軍旗を初掲揚しました。
本艦はロシア海軍向けの最後のプロジェクト956となりました。
就役後、北方艦隊の第7大西洋作戦戦隊・第56駆逐艦旅団へ編入されました。
1995年12月8日-1996年3月22日には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に地中海への遠距離航海へ参加しました。

1998年5月1日、第56駆逐艦旅団の解散に伴い、第7大西洋作戦戦隊・第43ロケット艦師団へ編入されました。
2000年7月から2003年7月までセヴェロドヴィンスクの艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」でオーバーホールが行なわれました。

2004年6月29日、「アドミラル・ウシャコーフ」と改名されました。
2004年9月20日-11月1日にも重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に北東大西洋への遠距離航海へ参加しました。

2005年11月30日、第7大西洋作戦戦隊は解隊されました。
その後は大西洋などへの遠距離航海には出ておらず、バレンツ海で活動しています。
最近の活動を見ると、2013年10月1日には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の防空演習に参加しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは艦隊防空演習を行なった]
10月4日にはバレンツ海で対艦ミサイル発射訓練を実施しています。
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]
今年(2014年)に入ってからは、2014年3月初頭に実施されたロシア連邦軍西方軍管区(北方艦隊)の抜き打ち演習に参加しています。
『イタルタス』より
2014年3月6日13時35分配信
【北方艦隊の戦隊水雷艇「アドミラル・ウシャコーフ」は演習において空中攻撃に反撃した】
現在、「アドミラル・ウシャコーフ」は、北方艦隊に唯一在籍するプロジェクト956駆逐艦です。
[北方艦隊のソブレメンヌイ級駆逐艦近影(2013年5月9日)]
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