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デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは2014年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年4月18日18時41分配信
【原子力潜水艦「エカテリンブルク」は今年末までに艦隊の編制へ復帰する】

ロケット水中巡洋艦K-84「エカテリンブルク」は2014年末までに北方艦隊の編制へ復帰する。
『Lente.ru』(ロシア)軍当局の情報提供者より伝えられた。
2011年12月29日の火災で被害を受けた潜水艦の修理は、セヴェロドヴィンスクの「ズヴェズドーチカ」で完了する。
潜水艦は修理と合わせて近代化され、特に、新たな水中音響探知兵装を受け取った。

ロケット艦は、火災の前に新たなミサイル複合体「シネーワ」を装備していた。
修理後、「エカテリンブルク」の弾薬庫には、更に高精度の弾道ミサイル「ライネル」が入る。
それは単一プラットフォームに配置された様々なタイプの戦闘ブロックを使用する事が可能である。

火災は、修理作業実施における技術的安全性に違反したが故に発生し、水中音響探知複合体魚雷装置、そして他のシステムを含む潜水艦の艦首は重大な損傷を被った。
水中巡洋艦の修理と同時に近代化が実施され、火災で破壊されたシステムの大部分は入れ換えられた。

今日、ロシア海軍の編制には、1980年代から1990年代初頭に建造された6隻の原子力水中ロケット艦プロジェクト667BDRM「デリフィン」が在る。
近代化プログラムを考慮に入れると、これらの潜水艦は、新たな戦略用途ロケット水中巡洋艦プロジェクト955「ボレイ」と並び、2020年代半ばまでは海洋戦略核戦力の基礎を形成するだろう。


プロジェクト667BDRM(デルタIV級)2番艦K-84は1982年2月17日にセヴェロドヴィンスクで起工され、1984年9月に進水しました。
1985年12月30日にソ連邦海軍へ引き渡されました。
当初は「戦略用途ロケット水中巡洋艦」(РПКСН)に分類されていました。

1986年2月15日、赤旗北方艦隊へ編入されました。

1992年6月3日、戦略用途原子力水中巡洋艦(АПКСН)に分類変更されました。

1996年12月3日、修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

1999年2月9日、「エカテリンブルク」と命名されました。

2003年7月8日に修理と近代化を終え、艦隊へ復帰しました。

2003年12月、潜水艦弾道ミサイルR-29RMU2「シネーワ」発射試験を実施しました。

2011年5月、潜水艦弾道ミサイルR-29RMU2.1「ライネル」発射試験を実施しました。

2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォの大型浮きドックで修理中に火災が発生しました。
12月30日1時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]

この火災により、「エカテリンブルク」は、艦首の水中音響探知ステーション(スカート-BDRM)が損傷しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]

2012年6月22日、セヴェロドヴィンスクに到着しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理の為、セヴェロドヴィンスクへ到着した]

8月29日、修理の為にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場のドックへ入りました。
[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理作業は進んでいる]
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修理と共に第2次近代化改装工事も行なわれ、これまでの「シネーワ」に代わる新たな弾道ミサイル「ライネル」を搭載しました。
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[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

「エカテリンブルク」が2014年末までに艦隊へ復帰する件については、4月16日に北方艦隊潜水艦部隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ少将も述べています。
[ロシア海軍最新戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2014年から戦略パトロール任務に就く]
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