オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした

『イタルタス』より
2014年4月23日11時05分配信
【原子力潜水艦「オリョール」は修理及び就役期間延長の為にセヴェロドヴィンスクのドックへ置かれた】
アルハンゲリスク、4月23日/イタルタス
北方艦隊のプロジェクト949A「アンテイ」打撃原子力潜水艦K-266「オリョール」は、機器準備状態回復作業の為、セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」のドックへ置かれた。
イタルタスは、工場の広報サービス担当者エフゲニー・グラジシェフより伝えられた。
「修理後、原子力艦の就役期間は3年半延長されます」
同社の代理人は説明した。
更に彼は、ロシア連邦国防省との契約による潜水艦の修理は2年と見積もられている事を指摘した。
「ですが軍当局は、造船所に対し、修理期間を半年間減らす事を求めております。
原子力潜水艦グループの戦闘準備態勢を確保する為に」
グラジシェフは話した。
「ズヴェズドーチカの専門技術者は、作業スケジュールに適切な変更を加えます」
原子力水中巡洋艦「オリョール」は「ズヴェズドーチカ」において機器準備状態回復のプロセスを実施する3隻目のプロジェクト949A原子力艦となる。
同艦は「ズヴェズドーチカ」において、昨年末に北方艦隊の常時駐留場所へと去った同タイプの原子力艦「スモレンスク」と置き換えられた。
2011年11月、工場は、同型のロケット艦「ヴォロネジ」の緊急修理を完了し、寿命を3年半延長した。
「オリョール」はセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で建造され、1993年2月5日に海軍へ加わった。
公開情報によると、「アンテイ」は海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)で開発された。
この第3世代多用途潜水艦(大陸間弾道ミサイルを有していない)は、NATO分類によると「オスカーII」である。
原子力艦は全長155メートル、排水量24000トン、潜航深度600メートル、水中最大速力32ノット(時速約59キロメートル)、乗組員は107名である。
「アンテイ」の兵装は、500キロメートル以上の行動範囲を有する有翼ミサイル「グラニート」発射装置24基、魚雷発射管6門である。
今日、超音速有翼ミサイルで武装する「アンテイ」はロシア海軍の主要打撃戦力であり、航空母艦グループを含めたあらゆる水上目標に対して効果的に対応できる。
プロジェクト949A原子力水中巡洋艦「オリョール」の修理及び寿命延長近代化工事の契約は2014年4月9日に締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]
そして4月23日、セヴェロドヴィンスク市の艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」のドックへ入渠しました。

工事期間は2年を予定していましたが、ロシア国防省は、それを半年間短縮して1年半にする事を「ズヴェズドーチカ」へ要求しています。
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