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ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリの船体後部は2014年4月末の進水を予定している

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年4月24日9時44分配信
【第2の「ミストラル」の船体後部は2014年4月に進水する】

2014年4月30日、「ミストラル」級汎用揚陸艦の後部はバルト工場で進水する。
『中央海軍ポータル』は、同社の広報サービスより伝えられた。

第2のヘリコプター母艦「セヴァストーポリ」船体後部の進水式典には、バルト工場、統合造船業営団、ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)、ロシア連邦政府の代表と、更には、フランスDCNS社及びSTXフランスの代表が出席する。
船体後部のフランス造船所への移送は2014年6月に予定されており、そこで汎用揚陸艦の船体前部と結合される。
その時まではバルト工場の岸壁に係留されて艤装活動が行なわれ、船体後部が乾ドックに居る必要は無い。

ロシア海軍のニーズの為の「ミストラル」級2番艦は、フランスで2013年6月18日に起工され、同年7月4日、サンクトペテルブルクバルト工場「セヴァストーポリ」船体後部が起工された。

1隻目の汎用揚陸艦「ウラジオストク」の建造はフランスで2012年2月に始まり、艦は2013年10月15日に進水した。
同艦はロシア海軍へ2014年秋に引き渡され、その後、ロシア造船工場の何れかでヘリコプター母艦には一連の兵器システムが装備される。

「統合造船業営団」の情報提供者の談話を引用したポータルサイト『Fontanka』の情報によると、「ミストラル」への兵装の設置は、「クロンシュタット海洋工場」で行なわれるかもしれない。
「バルト工場」広報サービスは、この情報に関するコメントを差し控えた。

クロンシュタット工場の代理人は、同社の能力を活用する最終決定は、未だ採択されていないと『中央海軍ポータル』へ伝えた。
「もしもそうなったのであれば(決定されたのであれば)、ヘリコプター母艦は工場の敷地に置かれ、作業自体は、他の企業からの専門技術者により実施されます」
クロンシュタット海洋工場
の広報サービスは説明した。
現在、ロシア海軍の為に建造された最初の汎用揚陸艦「ウラジオストク」は、フランスで海洋試験が行なわれている。

ロシアフランスは、2011年6月に2隻の「ミストラル」級ヘリコプター母艦の建造契約へ署名した。
ロシア側の費用は12億ユーロである。
合意には、ロシア造船所で2隻以上の「ミストラル」を建造する為のオプションが含まれているが、2012年12月、3隻目と4隻目のヘリコプター母艦の作成ををロシアは延期した事が明らかにされた。

汎用ドック艦「ミストラル」の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートルである。
艦は18ノット(時速約33km)の速力の発揮が可能である。
航続距離は20000海里(約37000km)である。
乗組員は160名であり、ヘリコプター母艦は、更に450名を艦内に収容する事が出来る。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、同時に6機が離艦甲板へ展開できる。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」(の前半部分)は、2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]

同艦の後半部分は、2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦の後部はバルト工場で起工された]
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今回の記事によると、バルト工場で建造されている「セヴァストーポリ」後部は、2014年4月30日に進水するとの事です。
その後、バルト工場の岸壁で艤装工事が行なわれ、2014年6月にはフランスサンナゼールへ回航されます。
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2014年3月からのウクライナ危機に関連し、フランスロシアとの軍事技術協力の「大部分」を停止しておりますが、既にロシアから金が支払われている「ミストラル」級の建造契約は「例外」となるようです。
[フランスはロシアへのミストラル級輸出のキャンセルを考慮するかもしれないが、それを実行に移す事は多大なペナルティを伴う]
[フランスは今年10月にロシアへのミストラル級輸出の一時差し止めについて検討する]

ロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」に関しては、黒海艦隊へ配備するという情報も流布されましたが、ロシア海軍自身が否定しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦を黒海艦隊へ配備する計画は無い]
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