ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリの建造工事はスケジュール通りに進行している
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級


『アルムス-タス』より
2014年4月28日11時57分配信
【バルト工場からの汎用揚陸艦「セヴァストーポリ」後部のフランスへの移送時期は変更されていない-2014年7月】
モスクワ、4月28日(アルムス-タス)
バルト工場からの汎用揚陸艦「セヴァストーポリ」後部のフランスへの移送時期-2014年7月-は変更されていない。
アルムス-タスは、統合造船業営団の情報提供者より伝えられた。
有限会社「バルト工場―造船」は今年夏にロシアの「ミストラル」型汎用揚陸艦の2隻目-「セヴァストーポリ」後部を進水させる。
それは、ロシア連邦太平洋艦隊へ受け入れられなければならない。
「後部の建造は、フランスのDCNS社の下請企業として参加しているバルト工場の船台Aで実施されております」
対談者は話した。
「作業は、フランス側と合意したスケジュールに沿って進められています」
「後部は7月にフランスへの曳航を開始します」
対談者は付け加え、「セヴァストーポリ」前部はフランスのサンナゼールに在る造船企業STXで建造されている事を想起した。
「統合造船業営団」とSTX社との間の契約の枠組において、汎用揚陸艦-2「セヴァストーポリ」後部は2013年7月4日に起工された。
有限会社「バルト工場―造船」は、汎用揚陸艦-1「ウラジオストク」と汎用揚陸艦-2「セヴァストーポリ」の後部の120セクションを形成する。
それは、各艦の全体積の40パーセントになる。
現在、汎用揚陸艦1号と汎用揚陸艦2号へ設置される為に供給されるロシア製機器の主要部分はフランスへの出荷を完了している。
2013年夏、サンクトペテルブルクでは汎用揚陸艦1号「ウラジオストク」の後部が進水し、海路でサンナゼールへ移送され、フランスで製造された前部と結合された。

2011年6月10日、ロシアとフランスは、最初の2隻の「ミストラル」型汎用揚陸艦を建造する為の合意へ署名した。
2隻の艦の費用は約12億ユーロになる。
汎用揚陸艦1号「ウラジオストク」の進水式典は2013年10月15日にサンナゼールのSTX造船所で開催された。
汎用揚陸艦2号「セヴァストーポリ」前部の起工は2013年6月18日に行なわれた。
現在、造船所はドックでの汎用揚陸艦2号の前部の全てのブロックの設置を完了しており、機器の装備の為の予備作業が行なわれている。
ヘリコプター母艦「ミストラル」型は排水量21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
乗組員は160名であり、汎用揚陸艦は更に450名を艦内で収容できる。
艦の航空グループには16機のヘリコプターが含まれており、離艦甲板へ同時に6機が展開できる。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級2番艦「セヴァストーポリ」(の前半部分)は、2013年6月18日にフランスのサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]
同艦の後半部分は、2013年7月4日にロシアのバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦の後部はバルト工場で起工された]

バルト工場で建造されている「セヴァストーポリ」後部は、2014年4月30日に進水する予定です。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリの船体後部は2014年4月末の進水を予定している]
その後、6月にはフランスのサンナゼール造船所へ回航されます。
「ウラジオストク」と2番艦「セヴァストーポリ」の乗組員は、ロシア太平洋艦隊から集められます。
[ロシア太平洋艦隊はミストラル級2隻の乗組員を編成する]
この2隻の為の埠頭の建設もウラジオストクで始まっています。
[ウラジオストクでミストラル級ヘリ空母の為の埠頭の建設が始まった]
「セヴァストーポリ」に関しては黒海艦隊へ配備されるという情報も流布されていますが、これはロシア海軍から否定されています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦を黒海艦隊へ配備する計画は無い]
2014年3月からのウクライナ危機に関連し、フランスはロシアとの軍事技術協力の「大部分」を停止しておりますが、既にロシアから金が支払われている「ミストラル」級の建造契約は「例外」として扱われています。
[フランスはロシアへのミストラル級輸出のキャンセルを考慮するかもしれないが、それを実行に移す事は多大なペナルティを伴う]
[フランスは今年10月にロシアへのミストラル級輸出の一時差し止めについて検討する]
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