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北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年5月7日12時04分配信
【「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は地中海のロシア連邦海軍グループを率いる】
ムルマンスク、5月7日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」地中海東部ロシア海軍常設連合部隊艦船との合流場所へ到着し、このグループを率いる。
西方軍管区下の北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

彼によると、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」には、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の艦船が含まれ、単一計画下で活動する作戦連合部隊の司令部が置かれている。

「以前、グループを艦上から統制していた重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは、ロシア連邦海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を完了しました」
セルガ
は伝えた。

地中海ロシア艦船グループには、合計で約10隻の様々なタイプの戦闘艦及び支援船が派出されている。
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、4月15日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクを去った。
遠距離航海中に北方艦隊の大型対潜艦は4000海里以上を航行した。

以前、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、スペインセウタ港への業務寄港を行ない、この間に同艦の乗組員は必要な基準の物資を補充し、船員には沿岸で休養する機会が与えられた。

ロシアは2013年3月にこの海域へ太平洋艦隊艦船支隊を向かわせ、地中海戦隊の形成を始めた。
現在、地中海グループの基礎ローテーションには、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の艦船が関わっている。
地中海戦隊への物資供給は、タルトゥース定置所を中核として行なわれている。


北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は、2014年4月15日にセヴェロモルスク基地を出港し、地中海へ向かいました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは地中海へ向かった]

地中海には北方艦隊所属艦船が長期に渡り滞在しており、交代の為に「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」が派遣されることになりました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

4月28日、地中海へ入り、スペインセウタ港へ寄港しました。
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはスペインのセウタ港を訪れた]


そして5月7日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の旗艦任務に就きました。

以前、地中海作戦連合部隊の旗艦を務めていたのは、同じく北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(2013年10月22日出港、2013年11月10日から旗艦任務)でしたが、同艦は既に地中海を去っています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海を去った]

ただ、今回の記事によると、同じく以前から地中海へ派遣されていた北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(2013年12月17日出港)も地中海作戦連合部隊の旗艦を務めていた事が有ったようです。

つまり、地中海作戦連合部隊旗艦任務は、「ピョートル・ヴェリキー」から一時的に「アドミラル・レフチェンコ」へ引き継がれ、それから「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」に引き継がれたのかもしれません。
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