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ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母を太平洋艦隊へ配備する計画に変更は無い

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年5月13日11時28分配信
【参謀本部:「ミストラル」運用計画に変更は無い】
モスクワ、5月13日-ロシア通信社ノーボスチ

「ミストラル」型ヘリコプター母艦の運用計画に変更は無く、これらの艦は太平洋艦隊に駐留する。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチは、ロシア連邦軍参謀本部の高位の代理人より伝えられた。

前日、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将は、黒海「ミストラル」を使用する可能性について表明した。

「(ロシア)海軍総司令部、国防省、参謀本部の計画に変更など御座いません。
軍艦ミストラル型は、ウラジオストクに駐留します」

対談者は話した。

彼は、この為に、太平洋艦隊の主要基地には、このような排水量の艦を駐留させる事を考慮したインフラストラクチュアが作成されている事を想い起した。

ロシア連邦海軍の為に2隻のヘリコプター母艦「ミストラル」型を建造する為の12億ユーロの契約は2011年6月に署名された。
1番艦「ウラジオストク」は2014年に、2番艦「セヴァストーポリ」は2015年にロシア海軍へ軍備採用される。

汎用ヘリコプター母艦「ミストラル」の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。
乗組員170人の他、ヘリコプター母艦は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。
艦の貨物甲板には約40両の戦車と70両の車輌を収容できる。
艦を建造するのはフランスサンナゼール造船所である。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工され、2013年10月15日に進水し、2014年3月から洋上試験が始まっています。
(但し、同艦の後半部分はロシアで建造され、進水後にサンナゼールへ回航され、前半部分と結合された)
[ロシア海軍向けミストラル級の建造工事は当初の契約に沿って進められている]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

2番艦に関しては、以前、ロシアメディア黒海艦隊へ配備されると報じられましたが、即日に否定されています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦を黒海艦隊へ配備する計画は無い]

にも関わらず、西側メディアでは、最近、AFP通信が報じています。
『AFP通信』より
2014年05月09日16時10分配信
【フランスの対ロシア軍艦輸出に米国が懸念、クリミア配備の見込み】
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むろん、これもデマです。


ロシア海軍向け「ミストラル」級2隻の乗組員は、ロシア太平洋艦隊から集められました。
[ロシア太平洋艦隊はミストラル級2隻の乗組員を編成する]

この2隻の為の埠頭の建設も、既にウラジオストクで始まっています。
[ウラジオストクでミストラル級ヘリ空母の為の埠頭の建設が始まった]

「ミストラル」級の乗員400名は6月1日にサンナゼールへ到着予定です。
[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の乗組員は2014年6月にサンナゼールへ到着する]

ロシア海軍側の「ミストラル」級受け入れ体制を見ても、黒海艦隊へ配備される可能性は有りません。
(黒海艦隊へ配備されるのならば、乗員も黒海艦隊から集められる)


ただ、最近のロシア海軍の動向を見れば、太平洋艦隊へ配備された「ミストラル」級が同艦隊の基本的な担当海域でのみ行動するとは限りません。

昨年(2013年)には、太平洋艦隊の艦、更には、艦隊旗艦すら地中海へ長期に渡り派遣されています。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]
[ロケット巡洋艦ワリャーグ地中海遠征(2013年8月-)]

これらの艦は黒海沿岸ノヴォロシースク港へ入港した事も有りました。

近い将来に太平洋艦隊へ配備される「ミストラル」級地中海へ長期にわたり派遣される事も有り得るでしょうし、その際、黒海ロシア海軍基地へ入る事も有るでしょう。
今年3月、クリミア半島セヴァストーポリロシア連邦へ編入されており、「ミストラル」級セヴァストーポリへ寄港する事も有り得るでしょう。
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