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近代化改装される親衛ロケット巡洋艦モスクワに代わる黒海艦隊旗艦は2015年に選ばれる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年5月13日16時18分配信
【黒海艦隊の新たな旗艦は2015年に登場する】
セヴァストーポリ、5月13日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の旗艦のローテーションは2015年に行なわれ、ロケット巡洋艦「モスクワ」に代わり、1等艦及び2等艦の内の1隻が艦隊旗艦となる。
ロシア通信社ノーボスチ黒海艦隊司令部の代理人より伝えられた。

現在、黒海艦隊の戦闘編制には、次の1等艦及び2等艦が含まれている。
大型対潜艦「ケルチ」、警備艦「ラードヌイ」、「プイトリーヴイ」、「スメトリーヴイ」、2隻のロケット艦「ボラ」、「サムム」。

「2015年、黒海艦隊旗艦モスクワは近代化の為にセヴェロドヴィンスクのズヴェズドーチカ工場へ向かいます。
その位置は、(黒海)艦隊の1等艦及び2等艦の内の1隻が占めるでしょう」

対談者は話した。

彼によると、巡洋艦は、航海システム、戦闘管理システム、ミサイル兵装管理システム、補助操舵機器の交換が計画されている。

黒海艦隊司令部の代理人は、旗艦の位置を占める艦は、未だ決定されていない事を強調した。

同時に彼は、2015年には、プロジェクト11356フリゲート黒海艦隊への受け入れが始まっている事を指摘した。
「大方は、これらのフリゲートの1隻が黒海艦隊の旗艦になるでしょう」
対談者は話した。

国防省のプランによると、黒海艦隊には2014年に新世代潜水艦の補充が始まる。
2015初頭までに艦隊の戦闘編制へ6隻の「アドミラル・グリゴロヴィチ」プロジェクト警備艦の1隻目が受け入れられ、2016年までの間には、統合造船業営団へ加入しているサンクトペテルブルク公開株式会社「アドミラルティ造船所」で建造された潜水艦も補充される。
2020年までに、黒海艦隊の発展のために合計して860億ルーブル以上の資金が割り当てられると軍当局は指摘した。


現在、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」では、北方艦隊所属のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化改装が実施されています。
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[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

これに続き、2015年には黒海艦隊の旗艦である親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の近代化改装が始まります。
[スラヴァ級ロケット巡洋艦はセヴェロドヴィンスクで近代化される]

そこで、「モスクワ」が近代化改装中の間の「代理」旗艦が選定される事になりました。

現在のロシア黒海艦隊「1等艦」「2等艦」は、この7隻です。

1等艦:親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、大型対潜艦「ケルチ」
2等艦:警備艦「ラードヌイ」、「プイトリーヴイ」、「スメトリーヴイ」、エアクッションロケット艦「ボラ」、「サムム」


近い将来に黒海艦隊へ配備されるプロジェクト11356R警備艦(「アドミラル・グリゴロヴィチ」型)は2等艦になります。

今回の記事では、プロジェクト11356Rフリゲートも代替旗艦の有力候補として挙げられていますが、黒海艦隊では「モスクワ」に次ぐ大きさの「1等艦」である大型対潜艦「ケルチ」が旗艦となる可能性もゼロでは無いでしょう。
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