最後のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチは2015年からロシア黒海艦隊旗艦となる
- カテゴリ:ロシア黒海艦隊(2012-2019年)

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年5月14日11時06分配信
【「ケルチ」は「モスクワ」と交代する】
プロジェクト1134-B大型対潜艦「ケルチ」は、機器準備状態の回復後、2015年末から黒海艦隊旗艦となり、ロケット巡洋艦「モスクワ」は、セヴェロドヴィンスクで近代化を実施する。
『インタファクス-AVN』は、黒海艦隊司令部より伝えられた。
「今年6月、大型対潜艦ケルチは問題点を検出し、艦の機器の状態が明らかにされ、作業内容及び量が明確にされます。
その後、同艦は計画修理を開始し、来年11月に完了します」
対談者は話した。
彼によると、大型対潜艦「ケルチ」は、黒海艦隊の2隻の1等艦の内の1隻であり、2015年12月に艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」へ向かう親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」から旗艦の任務を引き継ぐ。
1974年12月25日に海軍の編制へ加入した大型対潜艦「ケルチ」は、今年で(海軍加入)40周年を迎える。
艦の排水量は8533トン、速力32ノット、対潜ミサイル複合体「ラストルブ-B」で武装している。
現在のロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、来年からセヴェロドヴィンスク市で近代化改装を実施します。
[スラヴァ級ロケット巡洋艦はセヴェロドヴィンスクで近代化される]
[近代化改装される親衛ロケット巡洋艦モスクワに代わる黒海艦隊旗艦は2015年に選ばれる]
「モスクワ」が不在の間は、他の黒海艦隊の水上艦が旗艦を務める事になります。
今回の記事によると、それは、大型対潜艦「ケルチ」(1974年就役)になるようです。


[最後のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチ近影(2012年6月)]
現在、「ケルチ」は事実上予備役となっておりますが、近い内にオーバーホールを実施し、来年に黒海艦隊の旗艦任務を「モスクワ」から引き継ぐとの事です。
なお、「ケルチ」は、1994年4月27日から1997年6月12日まで黒海艦隊旗艦を務めた事が有ります。

それから約20年後、「ケルチ」は再び黒海艦隊旗艦に返り咲く事になるようです。
おそらくは、最後の務めとして・・・

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