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ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する

ロシア連邦軍機関紙「クラースナヤ・ズヴェズダー」より
2014年5月14日19時58分配信
【「ウラジオストク」の試験】

1隻目のロシアの「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」は、航海試験の為の4度目の海洋への出航の一環として水曜日にフランスのブレスト港へ寄港した。
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ヘリコプター揚陸ドック艦を建造するSTXフランス社によると、「ウラジオストク」は、試験継続の為、月曜日にサンナゼールを去った。

特に、クロゾン諸島海域において電磁放射線レベルの測定が行なわれることになるだろう。
それは、伝統的な戦闘艦の為のプロセス実施である。
ヘリコプター揚陸ドック艦は金曜日にサンナゼールへ戻る予定である。

これまでに「ウラジオストク」は3度に渡る海洋への出航を行なった。
同艦の最初の出航は3月初頭に実施され、3回目は4月8日-11日であった。
10月のヘリコプター母艦引き渡しまでに合計で6回の航海が予定されている。

ヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」は2013年10月15日に進水した。
今年秋にはロシア海軍へ引き渡されなければならず、その後、ヘリコプター母艦ロシア造船工場の何れかで兵装システムが装備される。

一方、STXフランス造船所では、2隻目のヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」の前部の建造が続けられている。
同艦の後部は、統合造船業営団に加入しているバルト工場で4月30日に進水した。
6月16日にはサンナゼールへの曳航の為の作業が開始される予定である。

『インタファクス-AVN』によると、初夏にはサンナゼール「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」ロシア人乗組員400名が到着するだろう。
彼等は、研修の間、ロシア海軍練習艦「スモーリヌイ」の艦上に居住する予定となっている。

連邦国営単一企業「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)フランスDCNS社は2011年6月に最初の2隻のヘリコプター母艦の建造の為の契約へ署名した。
統合造船業営団は、サンナゼールSTXフランス造船所の下請としてこの契約に関わっている。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工され、2013年10月15日に進水し、2014年3月から洋上試験が始まっています。
(但し、同艦の後半部分はロシアで建造され、進水後にサンナゼールへ回航され、前半部分と結合された)
[ロシア海軍向けミストラル級の建造工事は当初の契約に沿って進められている]

5月12日に4回目の航海試験が開始され、今回はブレストへ寄港しました。
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2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

「ミストラル」級の乗員400名は6月1日にサンナゼールへ到着予定です。
[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の乗組員は2014年6月にサンナゼールへ到着する]

これらの乗組員は、ロシア太平洋艦隊から集められました。
[ロシア太平洋艦隊はミストラル級2隻の乗組員を編成する]

2隻の「ミストラル」級の為の埠頭の建設も、既にウラジオストクで始まっています。
[ウラジオストクでミストラル級ヘリ空母の為の埠頭の建設が始まった]

「ウラジオストク」は今年11月にロシアへ納入される予定となっており、その後、ロシア本国へ回航され、ロシア製兵装などを設置する最終艤装が行なわれます。
[ミストラル級へのロシア製兵装のインテグレートには約1年を要する]
[ロシア海軍向けミストラル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィで兵装取付工事が行なわれる]
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