北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはセヴァストーポリでメンテナンスを行なう

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年5月14日10時56分配信
【ロシア海軍の戦闘艦はセヴァストーポリでの計画修理に取り掛かる】
地中海で任務を遂行するロシア海軍の全ての艦隊の戦闘艦は、セヴァストーポリで計画修理を受けられるようになった。
北方艦隊の大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」が、初めてそれを利用する。
同艦は、4ヶ月間に渡る海上への滞在後、計画修理及び技術的準備状態の回復の為、黒海艦隊主要基地セヴァストーポリへ到着した。
ロシア連邦国防省広報サービス・情報供給部の代表は伝えた。
ドックでの計画修理と艦の技術的準備状態の回復は、セヴァストーポリのロシア連邦国防省・黒海艦隊第13艦船修理工場で実行される。

同社は黒海艦隊の艦、更には南方海域で任務を遂行するロシア海軍の他の艦隊の艦の修理及び保守整備の為、3年間の国家契約を締結している。
クリミアがロシアの管轄下に戻る前には、(黒海艦隊以外の)ロシア海軍の戦闘艦をセヴァストーポリの第13艦船修理工場で修理することは出来なかった。
今、状況は変わった。
海軍総司令部によると、それは
「全ての種類のスケジュールに沿った必要な水準の技術的準備状態の維持を可能とし、地中海で任務を遂行する艦隊間グループの戦闘準備体制にプラスの影響を与える」
2013年12月17日に「アドミラル・レフチェンコ」はセヴェロモルスクを去り、2014年1月以降、地中海常設作戦連合部隊の一員としての勤務に就いていた。
「アドミラル・レフチェンコ」は2013年12月17日に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共にセヴェロモルスクを出航し、地中海へ向かいました。
2014年1月15日にジブラルタル海峡を通過した後、ずっと地中海に滞在し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として行動していました。
[北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは地中海東部で黒海艦隊の大型揚陸艦と合同演習を行なう]
5月9日にボスポラス海峡を通過し、黒海へ入り、その後、クリミア半島のセヴァストーポリへ入港しました。
[北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはセヴァストーポリへ来た]
「アドミラル・レフチェンコ」がセヴァストーポリへ入港したのは、艦の整備を行なう為でした。
クリミア半島とセヴァストーポリがロシア連邦に編入される以前には、セヴァストーポリに黒海艦隊以外のロシア海軍艦船が入る事は出来ませんでした。
しかし今、そのような制限は無くなりました。
ロシア海軍は2012年末頃から地中海に戦闘艦を常時展開させており、2013年6月1日には地中海作戦連合部隊が創設されました。
以前には、地中海で長期間行動する黒海艦隊以外のロシア海軍艦船のメンテナンスや修理は、黒海艦隊から派遣される工作船により行なわれるか、或いは、黒海東岸ノヴォロシースクへ下がるしか無かったのですが、今やセヴァストーポリはロシア領であり、ロシア海軍の艦船は自由に入港できます。

「アドミラル・レフチェンコ」は、その恩恵を受ける事になった最初の黒海艦隊以外のロシア海軍の艦となりました。
今後、地中海へ派遣された黒海艦隊以外のロシア海軍の艦がセヴァストーポリへ入港する事は日常茶飯事となるでしょう。
むろん、太平洋艦隊も含めて。
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