ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の艦上戦闘機Su-33は駐留基地へ戻った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年5月17日11時16分配信
【重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」航空グループ飛行士は常時駐屯場所へ戻った】
本日(5月17日)、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の航空グループを構成する北方艦隊甲板航空隊飛行士は、航空巡洋艦の艦上から沿岸飛行場「セヴェロモルスク-3」へのフライトを行なった。

2013年12月17日に始まった重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の遠距離航海任務遂行中、航空団飛行士は公海上の航空巡洋艦の甲板からのフライトを実施し、数多くの実地経験を得た。
戦闘機Su-33及び艦載ヘリコプターKa-27は350回以上のフライトを行ない、合計で約300時間に渡り空中に滞在した。
飛行訓練の遂行中にユーリー・スースロフ中佐とイーゴリ・ツクル中佐は同艦の甲板への100回目の着艦を達成し、ロシア英雄イーゴリ・マトコフスキー大佐とパーヴェル・ポドグゾフ中佐は、この航海において重航空巡洋艦の甲板への200回目の着艦を達成した。
航空グループを構成する戦闘機飛行士は戦闘当直に就き、地中海で常時活動するロシア海軍作戦連合部隊の対空防衛を担った。
間もなく重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の遠距離航海に参加した飛行士と整備員には休養が与えられ、その後、海洋飛行士は夏季訓練期間中の計画戦闘訓練における飛行任務遂行へ着手する。
テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2014年5月17日17時47分配信
【公海上の半年:航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」飛行士は母国へ戻った】
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2013年12月17日に地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの航跡(2013年12月中旬~2014年4月中旬)]
2014年1月15日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、1月20日以降は地中海東部に滞在していましたが、4月18日、北方艦隊広報部は「アドミラル・クズネツォフ」の地中海での任務は完了したと発表しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは帰路に就く]
5月8日、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは英仏海峡を通過する]
[ブリテン海軍駆逐艦はロシア空母アドミラル・クズネツォフを追尾した]
その後、北海で物資を補充し、各種戦闘訓練が行なわれました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北海で戦闘訓練を行なった]
そして5月17日、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊の艦上戦闘機Su-33は、一足先に駐留飛行場セヴェロモルスク-3へ戻りました。

母艦の「アドミラル・クズネツォフ」も近日中には駐留地へ戻ってきます。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊の艦上戦闘機Su-33は「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ名称記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」に所属しています。
[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
第279航空連隊のSu-33の一部は「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征には参加せず、本国に残留しました。
4機のSu-33は、「アドミラル・クズネツォフ」が遠距離航海へ出発した時にはコムソモリスク・ナ・アムーレの工場で近代化改修を受けていた為に参加できませんでした。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
この4機は、3月上旬に訓練の為、ロシア南部のエイスク市へ派遣されています。
[エイスクの新ニートカへ艦上戦闘機Su-33が到着した]
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