fc2ブログ

ロシア戦闘艦はシリア沖で活動していない

『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部公式発表
2012年3月19日21時15分配信
【ロシア戦闘艦艇はシリア沿岸で任務を遂行していない】

複数のメディアが、ロシア海軍戦闘艦艇がシリア沖で任務遂行中との情報を流布した事に対し、ロシア国防省は困惑している。

シリア沖で任務を遂行しているロシア戦闘艦艇は存在しない。

シリアのタルトゥース港には、艦隊補助船(給油船)「イマン」が10日間滞在していたが、これは、アデン湾において海賊から船舶航行の安全を保障する黒海艦隊および北方艦隊の艦艇への後方支援任務(物資補充)の為である。

給油船「イマン」乗員は、民間人船員と警備隊から成る。



今回の記事は、ロシア海軍でも西方軍管区でもなく、ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部が直接発表したものです。
【ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部】

要するに、ロシアの複数のメディアが、「ロシア海軍戦闘艦艇がシリア沖で行動中」と報じたことに対し、それを公式に否定したという事です。

記事中に登場する黒海艦隊中型給油船「イマン」は、フィンランドで建造され、1966年に就役しました。

中型給油船「イマン」(2010年11月26日撮影)
12-0320b

この記事によると、「イマン」アデン湾へ行くようです。
そしてそれは、海賊対処任務の為にアデン湾へ行く黒海艦隊及び北方艦隊艦艇への補給の為です。
(シリアのタルトゥース港はロシア海軍の物資・技術供給所)

つまり、次のロシア海軍アデン湾海賊対処任務部隊は、北方艦隊および黒海艦隊から派遣されるという事になります。

現在、アデン湾には、太平洋艦隊の海賊対処部隊(大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ペチェンガ」、海洋救助曳航船MB-37)が派遣され、海賊対処任務に従事しています。
[ロシア海軍のソマリア海賊対策]
関連記事
スポンサーサイト