長期航海を終えたロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは母国に迎え入れられた


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2014年5月19日14時14分配信
【西方軍管区司令官は遠距離航海を行なった北方艦隊の艦船を出迎えた】
西方軍管区司令官アナトーリー・シドロフ大将は、遠距離航海任務の遂行を終えてセヴェロモルスクへ戻ってきた北方艦隊の戦闘艦と支援船を出迎えた。
北方艦隊将兵の歓迎式典は、前日の日曜日5月18日に重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の艦内で開催された。
ただ1隻の航空巡洋艦と、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、ロシア海軍の歴史上で最も長い遠距離航海の1つを完了した。
カッターは艦を周回し、西方軍管区司令官は、任務を成功裏に完了した北方艦隊船員を祝福した。
式典においてアナトーリー・シドロフ大将は指摘した。
「戦闘艦と支援船の乗組員は、与えられた全ての任務をパーフェクトかつハイクオリティで実行しました」
長きに渡る伝統により、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の艦長、給油船「セルゲイ・オシポフ」、「カーマ」、「ドゥブナ」、救助曳航船「アルタイ」の船長は、軍管区司令官から子豚の丸焼きを受け取った。
更にアナトーリー・シドロフ大将は、一連の国家表彰、国防省の勲章、高価な贈り物を、多大な功績が有った北方艦隊の軍人と支援船の乗組員へ授与した。
艦船の歓迎式典には、北方艦隊司令官ウラジーミル・コリョローフ大将、ムルマンスク州知事マリーナ・コヴトゥン、州議会の代表、閉鎖行政地域セヴェロモルスクの幹部、更には、北方艦隊船員の親類や友人が出席した。
北方艦隊戦闘艦支隊は、航海中に大西洋、バレンツ海、ノルウェー海、北海、地中海エリアで活動した。
軍艦と支援船はセヴェロモルスクへ戻るまでに1万海里以上を航行した。
北方艦隊の艦船の航海は異なる時期に始まった。
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の遠距離航海は2013年12月17日に始まった。
それは、北方艦隊司令官代理ヴィクトール・ソコロフ少将の将旗の下に実施された。
この航海中に、北方艦隊航空団飛行士は公海上の航空巡洋艦の甲板からのフライトを実施し、数多くの実地経験を得た。
350回以上のフライトが行なわれ、合計で約300時間に渡り空中に滞在した。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の遠距離航海は2013年10月22日に始まった。
それは、北方艦隊ロケット艦部隊司令官代理フェリクス・メンコフ1等海佐の将旗の下に実施された。
同艦には長期に渡りロシア海軍地中海戦闘艦連合部隊の作戦司令本部が置かれた。
「ピョートル・ヴェリキー」乗組員は13回に渡りシリア化学兵器輸送の安全保障作戦へ参加した。
シリア化学兵器輸送の安全保障の為の海軍の局面は、国際社会、海洋国際部隊、国際連合ミッション、シリア・アラブ共和国、キプロス、化学兵器禁止機関ミッションとの緊密な協力の下で実施された。
この任務遂行は、メディアにより広く報じられ、この出来事は、全世界の関心を集めた。
テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2014年5月19日10時33分配信
【船員はシリア化学兵器除去作戦の後にセヴェロモルスクへ戻った】
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-)]
北方艦隊旗艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2013年12月17日に地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの航跡(2013年12月中旬~2014年4月中旬)]
2014年1月15日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、1月20日以降は地中海東部に滞在していましたが、4月18日、北方艦隊広報部は「アドミラル・クズネツォフ」の地中海での任務は完了したと発表しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフは帰路に就く]
一方、2013年10月22日に遠距離航海へと出発し、10月31日に地中海入りしていた重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」も、2014年5月初頭に地中海を離れました。
[ロシア海軍重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの航跡(2013年10月-2014年5月)]
その後、この2隻は合流し、5月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは英仏海峡を通過する]
[ブリテン海軍駆逐艦はロシア空母アドミラル・クズネツォフを追尾した]
海峡通過後、北海で物資を補充し、各種戦闘訓練が行なわれました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北海で戦闘訓練を行なった]
5月17日、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊の艦上戦闘機Su-33は、一足先に駐留飛行場セヴェロモルスク-3へ戻りました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ航空隊の艦上戦闘機Su-33は駐留基地へ戻った]




そして5月18日、「アドミラル・クズネツォフ」と「ピョートル・ヴェリキー」は揃って北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ戻ってきました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは母国へ戻ってきた]

「ピョートル・ヴェリキー」は2013年10月22日に出港して以来、7ヶ月弱の長期航海、「アドミラル・クズネツォフ」は2013年12月17日に出港して以来、ほぼ5ヶ月に渡る長期航海でした。
2隻とも就役以来、これほどの長期航海を行なった事は有りませんでした。
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