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インド空母ヴィクラマーディティヤのアフターサービス契約が締結される

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公開株式会社「生産合同・北方機械製造組合(セヴマシュ)」公式サイトより
2014年6月3日配信
【セヴマシュは「ヴィクラマーディティヤ」の保証期間後の保守を実施する】

インド国防省公開株式会社『ロソボロネクスポルト』公開株式会社『生産合同セヴマシュ』は、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の保証期間後の保守に関し、同艦の就役期間全てに渡る契約を締結する。
航空母艦の更なる技術的支援の問題は、最近、デリーで開催されたインド海軍の合同本部会議で議論が行なわれた。

ロシア側からは、この行事に公開株式会社『ロソボロネクスポルト』公開株式会社『統合造船業営団』の代表が出席した。
公開株式会社『生産合同セヴマシュ』代表団は、総取締役ミハイル・ブドニチェンコに率いられる。
インド海軍の物資-技術供給部長ナイル中将と兵器調達部長スブへダル中将は、インド航空母艦の保守及び技術的問題の迅速な解決を導いたセヴマシュの保証グループの素晴らしい組織的な作業に関し、当社の管理部へ感謝の意を表した。

今、「ヴィクラマーディティヤ」はアクティブな運用状態に在る。
同艦の艦上には、第1バッチの航空機12機が搭載されている。
インド人飛行士は、ロシア航空機製造組合「ミグ」の専門家の監督下で訓練プログラムを完了し、現在は夜間飛行の準備を行なっている。

デリーにおける会議では、保証期間後の保守に関する契約の詳細が討議された。
インド側は、セヴマシュを唯一の履行者と考えている。

航空母艦の駐留地カルワルでは、航空母艦の就役期間全てに渡り、当社の代表が組織的な常時の活動を行なう。
セヴェロドヴィンスク造船所の専門技術者は、インド海軍の需要に応じて必要な技術的保障作業を実施する。
保証期間後のグループのメンバーは定期的に交代する。

加えて、当社には、同艦への計器の供給の問題が残されている。
それはインドの4ヶ所の造船所の沿岸施設で設置される。

この件に関するセヴマシュインド海軍との間の契約は、ニューデリーで8月に締結される​​だろう。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
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ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、退役後にインドへ売却、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所で大規模な改装が行なわれ、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」に変身した後、2013年11月16日にインド海軍へ引き渡されました。
[重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ改め航空母艦ヴィクラマーディティヤはインド海軍へ引き渡された]

2014年1月7日、駐留基地となるインドカルワル海軍基地へ到着しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧アドミラル・ゴルシコフ)は新たなる祖国インドへ到着した]

その「ヴィクラマーディティヤ」の就役後のアフターサービス期間は、元々の契約では20年となっていましたが、インド側は、それを2倍の40年にする事をロシア側へ要望し、交渉が行なわれていました。
[セヴマシュは空母ヴィクラマーディティヤの20-40年のアフターサービスを提供する]
[インドは空母ヴィクラマーディティヤのアフターサービス期間を40年にする事を望む]
[空母ヴィクラマーディティヤのアフターサービス契約は2014年5月に締結される]

そして結局、「ヴィクラマーディティヤ」インド海軍に就役している間、セヴマシュは同艦の保守整備を受け持つという内容の契約が今年8月にニューデリーで締結される事になりました。

インド海軍「ヴィクラマーディティヤ」を今後30-40年間は使いたい意向なので、その間、セヴマシュは同艦の保守整備を行なう事になります。

なお、今回の記事中で「第1バッチの航空機12機」と書かれているのは、2011年末までにインド海軍へ引き渡された艦上戦闘機MiG-29K/KUBの第1バッチ(計16機)を指しています。
[空母「ヴィクラマーディティヤ」の為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBの納入は2011年末までに完了する]
この時には単座型MiG-29Kが12機、複座型MiG-29KUBが4機引き渡されましたが、おそらくは単座型12機が「ヴィクラマーディティヤ」に搭載・運用されているのでしょう。

第1バッチに続き、2010年3月には第2バッチ(29機)の購入契約が締結されてており、既に引き渡しが始まっています。
[ロシアとインドは、29機の艦上戦闘機MiG-29Kの購入契約を締結する]
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