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2014年の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試射は白海から、2015年にはオホーツク海から実施される

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『イタルタス』より
2014年6月3日16時04分配信
【情報提供者:8-9月に潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は最初の「ブラヴァー」発射を実行する】
モスクワ、6月3日/イタルタス

プロジェクト955(コード名「ボレイ」)戦略ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、今年8-9月に初めて大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実行する。
イタルタスは、ロシア連邦政府の軍事産業委員会の情報提供者より伝えられた。

「今年最初のブラヴァー発射は8月に予定されていますが、おそらくは技術的な理由の為、9月に延期されるでしょう。
最初のブラヴァー発射は、ウラジーミル・モノマーフの国家試験中に行なわれます」

対談者は話した。
「次なる11月のブラヴァー発射は、2013年1月に海軍へ受領されたユーリー・ドルゴルーキーから実行されます」
彼は付け加えた。

[2015年の試験]
情報提供者は、更に指摘した。
「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、2015年夏-秋に「ブラヴァー」の試験発射を実施する。
「2015年には3度のミサイル発射試験が実施されます。
3回とも全てオホーツク海エリアの戦略ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフから、アルハンゲリスク州のカニン・ノス岬のチジャ射爆場へ向けて」

対談者は話した。

「発射は、来年夏-秋に水中位置から実施されます。
これらの原子力潜水艦が北方艦隊から太平洋艦隊へ移動した後に」

彼は指摘した。

情報提供者は説明した。
「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミ・ルモノマフ」の艦隊間移動は、北海航路に沿って潜水状態で行なわれる。
ミサイル「ブラヴァー」を完全に満たした(各巡洋艦大陸間弾道ミサイル16基)状態で。

「水中ロケット艦がカムチャツカのヴィリュチンスク基地へ到着してから少なくとも数日間のインターバルが置かれます。
北方射爆場への発射は、ブラヴァー飛翔の為の経路の適合性をチェックする目的で計画されます。
両方の方向へ-北方から東方へ、そしてその逆で」

情報提供者は伝えた。

[前回の発射中の出来事]
2013年9月6日、白海エリアにおける「アレクサンドル・ネフスキー」の試験実施中にカムチャツカクラ射爆場への「ブラヴァー」発射が実行された。
ミサイルは正常にコンテナから発射されたが、2分後に飛翔は艦内システムの制御から逸脱した。
その後、ロシア連邦政府軍事産業委員会第1副委員長イワン・ハルチェンコは、発射失敗の原因は推進用ノズルの材料に関する製造上の技術的違反であったと発表した。

[「ブラヴァー」ミサイル]
海洋配置大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー」は、ロシアの最新3段式固体燃料ミサイルである。
それは、個別誘導方式の10個の極超音速機動核弾頭を搭載可能であり、高度と経路を変更しながら距離8000kmの目標を攻撃出来る。

発射重量36.8トン、投射重量(搭載重量)1150kg、発射時のコンテナの長さ12.1メートル、弾頭無しの長さ11.5メートル。

ミサイルの開発は1998年にモスクワ熱技術研究所で開始された。
「ブラヴァー」は、2つのタイプの戦略用途ロケット水中巡洋艦の為の兵器として設計されている。
プロジェクト941「アクラ」及びプロジェクト955「ボレイ」の。


今年(2014年)と来年(2015年)の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試射については、以前にロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏が述べています。
[ロシア海軍は2014年に2回、2015年に3回の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試射を実施する]

今回の記事によると、「ブラヴァー」試射のスケジュールは、こうなるようです。

2014年9月:「ウラジーミル・モノマーフ」(白海からカムチャツカへ)
2014年11月:「ユーリー・ドルゴルーキー」(白海からカムチャツカへ)

2015年夏-秋:「アレクサンドル・ネフスキー」及び「ウラジーミル・モノマーフ」により計3回実施(オホーツク海からロシア北西部へ)


来年(2015年)の「ブラヴァー」試射は、全てオホーツク海から実施されるようです。
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