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ロシア海軍は黒海へ入ったフランス海軍のフリゲートを監視する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月6日11時45分配信
【ロシア連邦黒海艦隊はフランス海軍の軍艦を追跡する:同艦からの脅威は示されていない】
モスクワ、6月6日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア黒海艦隊は、現在、アメリカ合衆国海軍巡洋艦「ヴェラ・ガルフ」と共に黒海へ滞在しているフランスの軍艦「シュルクーフ」を追跡している。
金曜日、ロシア国防省の情報提供者はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

以前、「シュルクーフ」黒海へ入ったと報じられた。
恐らくは、ロシア海軍グループに対する偵察を実施する為に。
予定では、6月15日、NATO加盟国の第3の艦-イタリア海軍偵察艦「エレットラ」黒海へ入る。

「(シュルクーフの)追跡の為には、1隻の偵察艦で充分です。
シュルクーフは重大な軍事的脅威とは見なされておりませんし、それを監視するには黒海艦隊の1隻で充分です」

対談者は指摘した。

彼によると、同艦へ特別な注意を払わなければならないのは「同艦がロシアの領海へを企てた場合のみです」
しかし状況から判断するにフランス「挑発は行っておらず、その代わりにオデッサへ向かっており、シュルクーフはルーマニア側への移動を始めています」

更に情報提供者によれば、「黒海におけるNATO軍艦の挑発行動の可能性を防ぐ」為に、海軍航空隊を用いる可能性は排除されない。

モントルー条約によると、非黒海沿岸諸国の軍艦は、21日間を越えて黒海に滞在する事は出来ない。
黒海における非黒海沿岸諸国の軍艦は、総トン数30000トンを超えてはならない。
今年、アメリカフリゲート「テイラー」は、条約に違反し、黒海における滞在期限を11日間超過している。

ロシアの専門家は、NATO艦黒海への滞在を「神経遊戯」と呼んでいる。
全ロシア海軍支援協会の会長ミハイル・ネナシェフは、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、黒海におけるNATO諸国の艦の存在は、ロシアへの積極的な圧力の継続であるとの見方を示した。


フランス海軍フリゲート「シュルクーフ」(タイプ・ラファイエット・フリゲート)は、5月28日に黒海へ入りました。
『黒海ニュース』より
2014年5月30日配信
【フランスの見えないフリゲート「シュルクーフ」(F711)は黒海へ】

黒海へ入った後、「シュルクーフ」黒海北部を遊弋し、クリミア半島ロシア黒海艦隊沿岸施設から50-60kmまで接近し、更にはノヴォロシースク沖を横断したとの事です。
『イタルタス』より
2014年6月4日9時15分配信
【フランスのフリゲート・シュルクーフはクリミアのロシア軍施設を偵察している】

当然ながら、ロシア海軍側も「シュルクーフ」の動向を監視しています。
具体的な艦名は挙げられていませんが、今回の記事によると、偵察艦が監視任務に就いている事が示唆されています。

フランス海軍は、以前には情報収集艦「デュピュイ・ド・ローム」黒海へ派遣しています。
(1度目は2014年4月10日から4月30日まで、2度目は5月14日から5月29日まで黒海に滞在)
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『黒海ニュース』より
2014年5月15日配信
【フランス海軍の大型偵察艦「デュピュイ・ド・ローム」は再び黒海へ】

この他、記事中でも触れられているように、アメリカ海軍ミサイル巡洋艦「ヴェラ・ガルフ」は、5月23日から黒海に滞在しています。
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『黒海ニュース』より
2014年5月24日配信
【ロケット巡洋艦USSヴェラ・ガルフは黒海へ】

記事中で触れられていますが、今後はイタリア海軍多用途支援艦(情報収集艦)「エレットラ」黒海へ入ります。
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何れも、今年2月下旬から表面化したウクライナ危機と、3月のクリミア共和国及びセヴァストーポリ特別市ロシア連邦編入に対応した動きです。

無論言うまでも無く、これらの艦は、ウクライナへの支持とロシアへの牽制の為に黒海で行動しています。

フランスは、ウクライナ危機など無かった2011年6月に締結したロシアへのヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」級の売却契約を、他のNATO諸国の反対にも関わらず、現在でも忠実に履行していますが、その一方で、黒海におけるロシアへの牽制活動にも積極的に参加しています。

日本では、ロシアへのミストラル級売却の方は報じられますが、フランス軍艦ロシアに対抗して黒海で活動している事は殆ど報じられていません。
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