タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月9日10時40分配信
【水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイは海へ出た】
2014年6月9日朝、プロジェクト941「アクラ」重戦略用途ロケット巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は海へ出た。
『中央海軍ポータル』は、北方艦隊の情報提供者より伝えられた。
知られているように、最後のプロジェクト「アクラ」戦略用途ロケット水中巡洋艦は、6月9日にセヴェロドヴィンスクの公開株式会社「生産合同セヴマシュ」の領域から海へと去った。
「ドミトリー・ドンスコイ」の出航の目的や任務については伝えられていない。
重戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、プロジェクト941のトップ艦であり、生産合同「セヴマシュ」の第55船台で1976年7月30日に起工され、1981年12月29日に海軍へ引き渡された。
同プロジェクトは、設計主任セルゲイ・ニキーティチ・コワリョーフの指導下で海洋工学中央設計局「ルビーン」により開発された。
納入責任者はアレクサンドル・セメノヴィチ・ベロポリスキー、試験エンジニアはグリゴリー・ダヴィドヴィチ・パヴリュク、艦長はアレクサンドル・ワシーリエヴィチ・オリホヴィコフ1等海佐だった。
艦の排水量は、水上で23200トン、水中で48000トン、全長172.8メートル、幅23.3メートル、自立行動期間120日、乗員160名。
プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦(タイフーン級)の1番艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」(1981年12月29日納入、1982年12月14日海軍旗掲揚)は、1990年代末に新開発の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験艦へ改造され、2005年から2010年まで発射試験に従事しました。
その後、「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれ、今度は、海洋で試験を行なう新型潜水艦のサポートを行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]
2013年には、戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]
そして2014年6月9日、「ドミトリー・ドンスコイ」はセヴェロドヴィンスクを出航しました。
その目的は明らかにされていませんが、考えられるのは、6月10-11日に海洋試験の為に出航する「ボレイ」級戦略原潜「ウラジーミル・モノマーフ」の試験のサポートです。
[ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは2014年6月から洋上試験を再開する]
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