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ロシア黒海艦隊の偵察艦は地中海へ派遣される

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【黒海艦隊の偵察艦は地中海の任務に派遣された】
モスクワ、3月21日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊中型偵察艦「キルディン」(プロジェクト861M)は、同艦隊の主要基地セヴァストーポリを去り、3ヶ月間に渡り地中海で任務に就く。
ロシア連邦国防省の情報提供者はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

黒海艦隊の偵察艦の地中海ローテーションは、3ヶ月ごとに行われる。

「黒海艦隊の偵察艦キルディンは、火曜日に海洋へ出発し、ローテーションで地中海任務に就きます」
代理人は述べた。
しかし、彼は機密情報を理由として、任務の目的及び対象については説明しなかった。

現在、地中海には、黒海艦隊給油船「イマン」が存在する。
同船は、ロシア連邦海軍物資・技術供給所であるシリアタルトゥース港に滞在している。

偵察艦「キルディン」は、1970年にポーランドグダニスク造船所で建造された。
排水量1560トン、最大速力17ノット、航続距離9700海里、乗組員85人。
同艦は様々な水中音響システム、電波方向探知システム、無線諜報システムが装備されている。
同プロジェクト艦は兵装を有していない。
(2012年3月21日13時59分配信)



[中型偵察艦プロジェクト861M]
満載排水量:1560t
全長:73.3m
幅:11.2m
吃水:3.9m
機関:6TD48ディーゼルエンジン2基、3300馬力、2軸
速力:17ノット
航続距離:11ノットで9700海里
乗員:85名
電波方向探知機「ドン」
水中音響装置「ブロンザ」
無線諜報機器「ロトル-N」「バフタ-M」「バフタ-10」「バフタ-12」MRR-1-7、「ヴィトク-AK」「ヴィジール-M」「ウゼル」「カイラ」等

プロジェクト861M「キルディン」は1970年に就役し、北方艦隊に配備されました。
1977年、黒海艦隊に転属しました。

1999年5月、「キルディン」は同型艦「リマン」と交代してアドリア海へ派遣され、ユーゴスラヴィアに対するNATO軍の作戦に関する情報収集を行ないました。
2000年2月には地中海へ進出し、その後ペルシャ湾まで行って情報収集任務を行ないました。


現在、ロシア黒海艦隊には4隻の偵察艦(プロジェクト861M中型偵察艦3隻、プロジェクト864中型偵察艦1隻)が在籍しています。

中型偵察艦「キルディン」(1970年就役)
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中型偵察艦「リマン」(1970年就役)
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中型偵察艦「エクヴァトル」(1970年就役)
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中型偵察艦SSV-201「プリアゾヴィエ」(1987年就役)
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