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ロシアは艦艇用ガスタービンの製造を全面的に国内へと切り替える

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月20日12時53分配信
【ロシア連邦は2016年までに戦闘艦の為のガスタービンの試験を実施する】
モスクワ、6月20日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアは2016年末までには戦闘艦の為のガスタービン集合体の試験を実施し、独自プロジェクトの生産及び供給開始の準備が整う。
「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフテレビ局『ロシア24』のインタビューに対し、こう述べた。

これに先立ち、ロシア連邦産業・貿易相デニス・マントゥロフは、ロシア防衛産業の為のウクライナからの機器の供給、特に、ロシア造船企業の為のガスタービンの供給が滞っていると表明した。

「私共の最大の懸念は、我々の水上艦へ載せられるガスタービン集合体に関するものです。
私が思いますに、既に採択された決定については、大統領から明らかにされております-我々は、輸入の代替に向かいます。
2016年末にはロシアで生産された最初のガスタービン集合体が試験され、独自のプロジェクトを実行する為の準備が整っているものと承知しております」
ラフマノフ
は話した。

彼によると、ロシアにはガスタービン製造の経験が無いなどと言われているのは間違いである。
ガスタービン集合体の製造者は、既に決められている-それは「サトゥルン」社になる。

「その能力により海洋ガスタービン集合体、機械部品の生産が展開され、サンクトペテルブルクの企業、特にズヴェズダー工場が、それに従事します」
ラフマノフ
は付け加えた。


旧ソ連・ロシア海軍艦艇のガスタービン機関は、ウクライナで製造されていました。

【国営企業ガスタービン製造科学工業複合体「ゾーリャ-マシプロイェクト」公式サイト】

ソ連邦解体後、ウクライナ及びロシアガスタービン製造に関わる企業4社が集まり、合同企業「トゥルボルス」が設立され、ここを窓口としてウクライナからロシアへのガスタービン機関の「輸出」は継続されていました。

ロシア海軍新世代水上艦の為のガスタービンも、ロシアウクライナの企業の共同開発であり、最終組立はウクライナ「ゾーリャ・マシプロイェクト」社で行なわれていました。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化しました。

2014年3月末には、「ゾーリャ・マシプロイェクト」社ロシアへのガスタービン機関供給を継続していましたが、その後、供給は途絶えました。
[ウクライナ防衛産業は依然としてロシアとの契約を忠実に履行している]

そこで、ガスタービンの生産を全面的にロシア国内へと切り替える事になりました。
具体的には、ウクライナ「ゾーリャ・マシプロイェクト」社で行なわれていたガスタービンユニットの最終組立をロシア国内で行なうという事です。

今回の「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏の発言によると、その為の体制は2016年末までに整います。

基本的に艦艇用ガスタービン航空機用ジェットエンジンと同一の構造なので、航空機用ジェットエンジンを製造できるのならば、艦艇用ガスタービンの製造は充分に可能です。

ロシアでの艦艇用ガスタービン開発は、「サトゥルン」社が担当する事になります。
【科学生産合同「サトゥルン」公式サイト】
「サトゥルン」社ロシア戦闘機用のジェットエンジンなどを開発しており、上記の合同企業「トゥルボルス」の一員でもあります。

ガスタービン機関の製造は、サンクトペテルブルク「ズヴェズダー」工場で行なわれます。
【公開株式会社「ズヴェズダー」公式サイト】

しかしながら、ガスタービンの生産体制が完全に整うまでには、各方面で影響が出る事は避けられないでしょう。

例えば、ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲートプロジェクト11356フリゲートの建造とか。
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